3月24日、輪島市門前町で「雪割草祭り」が開催されました。

春一番に雪をわって春の到来を知らせてくれる山野草「雪割草」、その開花時期を迎える3月24日(日)に、輪島市門前町最大のイベント「雪割草まつり」が開催されました。元日に発生した大地震により、恒例のお祭りは中止となりましたが、復興への一歩として開催の機運が高まり、地震で被害を受けた商店街から門前東小学校体育館に会場を移して開催されました。

当日は、二次避難で市内を離れている住民のためにバスが用意されるなどし、会場には総勢500名を超える人が門前町だけでなく、市外から集まりました。会場内では古着やコーヒーなどが無料提供されたほか、クイズラリーや射的、綿あめづくりなど子ども向けの縁日ブースが用意されるなど、様々な催しがあったほか、ステージでは和太鼓やマジックショーが行われました。また、屋外では地元の飲食店を中心に、ラーメンや焼きそば、たこ焼きなどお祭りの定番メニューが販売され、大盛況の末に13時にはほぼ完売するなど、一日を通して、家族と、そして友人とお祭りを楽しむ姿が見られました。

ハビタットは、体育館内のスペースの一部をお借りして、日帰りで東京から駆けつけてくれたキャンパスチャプターの学生ボランティア3名による協力のもと、「もくもくワークショップ」を開催しました。避難所で実施してきた棚作りで余った端材を利用し、キーホルダーやネックレスを作るワークショップです。子どもからお年寄りまで、総勢20名を超える方々がブースに立ち寄ってくださり、おのおの好みの木を選び、やすりをかけ、用意したさまざまシールの中から好みのモノを選んでオリジナルの作品を作り上げました。「棚づくり、ほんとうに楽しかったよ。もう感謝で一杯!キーホルダーもお守りみたいに大切にするわね」、「あそこで見た棚はこれだわ、ハビタットさんだったんだね!」など、見知った住民の方の参加も多く、温かい言葉をかけていただく一日になりました。

震災から間もなく3ヵ月、被災した家屋の片付けをはじめ、生活再建に向けて皆さん忙しい毎日を送られていますが、お祭りでは、久しぶりの再会を喜ばれる住民の姿が多く見受けられ、この地域の人たちが、復興に向けて歩んで行こうという思いを強く持たれていることを感じることができる一日となりました。

復興に向けた住民の思いに寄り添い、ハビタットは引き続き門前町の皆さんが安心、安全に暮らせる住まいを持てるよう、被災者支援の取り組みを続けてまいります。

※被災地でのボランティア活動には「赤い羽根「災害ボランティア・NPO 活動サポート募金」(ボラサポ)の助成を受けています。