ハビタット・ジャパンは、家庭内暴力などから逃れたた母子が暮らす神奈川県内の9つの母子生活支援施設の母親を対象に、バークレイズのライフスキル・プログラムを昨年7月より実施しています。

バークレイズのライフスキル・プログラムの一環として、ハビタットは家庭内暴力などから逃れ、施設の協力を得ながら子どもと自立した生活を目指す母親を支援しています。施設に暮らす母親の中には、何らかの病気や障がいをお持ちの方がいます。施設が母子にとって安心安全に暮らせる場所を提供していることから、ハビタットは母親のスキルアップに注力し、身だしなみやコミュニケーション力、プレゼンテーション力、個人的なエチケットなどのライフスキルを伝えています。

また、施設には、日本語を流暢に話せない外国出身の方も暮らしています。そうした母親が就労できるように、日本語講座なども開催しています。ライフスキル・プログラムを実施してからこれまでに、ハビタットは40回以上の講座を開催し、講座に参加くださった150人以上の母親を支援してきました。

日本に住む外国籍のザラ*さんは、キャリアアップを望んでいました。かつては病院で看護助手として働きながら、介護士の資格の取得を目指していました。しかし、勉強が進むにつれ、日本語の難しい用語の多さに圧倒されるようになったそうです。バークレイズのライフスキル・プログラムを知ったザラさんは、日本語講座に通い始め、無事に介護士の資格を取得し、現在は高齢者介護施設で就労しています。

バークレイズのライフスキル・プログラムの参加者が就労を目指す中で、今後はデジタル・リテラシーの講座も開催してまいります。また、デジタル・リテラシーの講座を充実させるために、共有パソコンを持たない施設に対しては、コンピューターの寄贈を行ってまいります。

本プログラムの実施をご支援くださるバークレイズの皆さま、ありがとうございます。

*個人情報保護の観点からお名前は仮名を用いています。