ハビタットの国内居住支援プログラム「プロジェクト・ホームワークス(PHW)」で取り組む清掃・片付け支援は、ご自身では居室内の片付けが困難なご高齢の方や障がいをお持ちの方、またひとり親世帯に寄り添い、ボランティアの協力を得ながら居室内の住環境改善を目指しています。清掃・片付け支援には、活動に賛同くださる個人の方や、ハビタット・ジャパンのキャンパスチャプターに所属する学生がボランティアとして協力くださるほか、本プログラムにご支援をお寄せくださる企業の社員の方がボランティアとして活動に参加くださっています。

その一つが、メットライフ生命保険株式会社(以下メットライフ生命)の皆さまです。メットライフ生命が掲げるCSRの3つのテーマの一つ「高齢者の心と身体を守る支援」の一環として、2018年より本プログラムに協働くださっています。コロナ禍では、活動に必要な雑巾を同社社員の皆さまがお寄せくださったほか、寄付キャンペーンを通じて支援金をお寄せくださるなど、活動を継続的にご支援くださる大切な企業パートナーの一つです。今年度は、新たにメットライフ財団より支援金をお寄せいただいたほか、本年末までに合計6世帯の清掃・片付け支援にメットライフ生命の社員がボランティアとして参加くださいます。

 9月、同社社員10名の方が早速ボランティアとして二世帯での清掃・片付け支援に参加くださいました。ホームパートナー(受益者)の一人は、85歳になる佐々木さんです。単身で都内の集合住宅に暮らされています。居室内にはモノが多い訳ではなく、綺麗に片付けられていますが、キッチンスペースには、片付けるつもりで置いた段ボールや棚が置かれたままとなり、長い間キッチンを塞いでいました。佐々木さんにお話を伺うと、昨年コロナに罹患してしまい、以来体力が急激に落ちてしまったそうです。そのため、片付けたい気持ちはあるもののお一人では片付けることができずに困っていたそうです。また、ベランダの黒ずみが気になると話す佐々木さん、ご自身で掃除をしようと道具を購入したそうですが、道具を組み立てることができずにいたと教えてくれました。

片付け当日、佐々木さんのお宅には三名のボランティアが駆けつけてくださいました。二人はキッチンスペースにある段ボールや棚の配置換えから片付けをはじめ、生活動線にあわせて家具を移動した後は、収納できずにいた衣類を収納棚に仕舞い、部屋を片付け、使えずにいた掃除機を組み立て、最後に床を雑巾で水拭きしてくださいました。もう一人は、佐々木さんが気にかけていたベランダを掃いてくださり、その後お風呂場を掃除してくださいました。力のいる作業が多かったことから、三人の額には大粒の汗がにじみ出ていましたが、テキパキと片付けを進め、半日の活動で部屋は見違えるほど整理整頓されました。喜ぶ佐々木さんの表情を見て、ボランティアの方は「お役に立ててよかったです」と話す一方、佐々木さんは、ボランティアの皆さんに向かって何度何度も感謝の言葉を口にしていました。

  • Before

  • After

本活動を応援し、継続的にご支援をお寄せくださるメットライフ財団をはじめ、メットライフ生命のボランティアの皆さま、ありがとうございます。ハビタットは企業パートナーをはじめ多くのサポーターとともに手を取りあいながら、誰もが安心して、そして安全に暮らせる住まいを持てるよう取り組んでまいります。