大学の長期休暇に併せて、全国に広がるハビタットの学生団体(キャンパスチャプター)に所属する学生たちはハビタットの海外建築ラボンティア「グローバル・ビレッジ(GV)」に参加しています。近夏は、ベトナム、カンボジア、そして新たに再開したインドネシアとフィリピンでの住居建築に総勢14チーム、215名もの学生が参加しています。
GVに参加くださったボランティアチームの一つは、カンボジアの首都プノンペンに向かいました。チームリーダーの樋口さんとサブリーダーの秋山さんがGVに参加した理由、そして初GVを通じて感じたこと、見たことを教えてくれました。
<樋口さんのボランティアストーリー>
僕がGVに参加した理由:
家を建てることはホームオーナさんにとっても、私自身にとっても価値のある活動だと思い、学生の間に実現したい活動の一つでした。
GVに参加して感じたこと:
カンボジアを訪れ、現地の人と交流する機会を持ち、自分たちの目で村にある家々を見て回ることができました。村にある多くの家は脆弱な作りが多く、安心して暮らせる住まいの必要性が高いことを知ることができました。GVを通じた建築ボランティアは僕自身にとってはとても有意義な時間であり、住まいの支援を待つ家族にとっては欠かせない支援です。もっとたくさんの方にGVに参加いただけるよう、私たちの活動を伝えていきたいと思います。
印象に残ったこと:
私たちが滞在したプノンペンの都会とボランティア活動で訪れた郊外には本当にたくさんの違いがありました。こうした田舎では、住宅の建築を多くの支援が必要だと知ることができました。
<秋山さんのボランティアストーリー>
GVへ参加した理由:
国際交流に関心がありGVに参加しました。
GVに参加して感じたこと:
いい経験をたくさんさせてもらいました。現地の方々と交流することで、観光旅行では経験することができないような文化に触れることができました。また、支援させていただいたホームオーナさんご家族とのコミュニケーションから、家の大切さに気が付くことができました。ホームオーナーさんをはじめ、そのお孫さんが、いつか私たちが建てた家に住む日が来るのかもしれないと思うと、将来にわたり住み続けられるようなきちんとした家を建てなければならないと使命感を感じました。
印象に残ったこと:
カンボジアでは、見知らぬ人にも笑顔で挨拶することが多くて驚きました。
樋口さんと秋山さんが率いたチームが現地で出会ったご家族(ホームオーナー)はソフィーさん一家です。2011年頃に行われた鉄道整備に伴い立ち退きにあい、ソフィーさん一家は家の木材や廃材を再利用して新たに家を建てました。しかし、脆弱な作りのため、モンスーンの季節には風で家が揺れ、隙間から雨風が入り、家財や衣類が濡れてしまう上に、洪水が起きるとトイレが使えなくなってしまうそうです。ハビタットの支援、そしてボランティアチームの協力を受けて、ソフィーさん一家は高床式作りの、頑丈な家での生活を新たに始めることができます。
家族が安心して体を休め、仕事に励み、勉強に勤しめる環境は生活の安定を築き、自立へとつながる生活の基盤です。GVボランティアはハビタットの支援を支える欠かせないパートナーです。GVに参加するきっかけ、またGVへの参加を通じて感じる思い、学びはさまざまです。GVは18歳以上であればどなたでも参加いただける海外建築ボランティアプログラムです。ハビタットの住居支援にGVボランティアとしてご参加ください。詳細はこちらをご覧ください。