ハビタット・ジャパンは、母子生活支援施設に暮らすひとり親のエンパワメントを高め、就労の機会を創出することで、ひとり親世帯が経済的自立を果たせるよう、バークレイズのライフスキル・プログラムを実施しています。
ハビタットは、施設修繕プログラムを通じて、生活の困窮や家庭内暴力などにより保護を必要とする母子が一時的な住居の提供を受け、生活の安定を図る母子生活支援施設や家庭での適切な養育を受けられない子どもたちが暮らす児童養護施設を対象に、こうした施設が抱える老朽化や急場の修繕ニーズに取り組んでいます。そして、この7月よりバークレイズのご支援を受けて、新たに母子生活支援施設で、ひとり親の就労を目指したバーグレイズのライフスキル・プログラムを始動しました。神奈川県にある母子生活支援施設に暮らす母親と高校生以上の子どもたちを対象に、日常生活を送るうえで欠かせない生活能力や就労に向けて必要な力を培うための研修の機会を提供しています。
料理教室をはじめ、片付け教室などの開催を通じて、ひとり親の生活能力の向上につなげていくほか、社会で活躍するために必要となる身だしなみを学ぶ一環として、メイク教室やマナー教室を開催しています。そのほかにも、施設に暮らす日本語を母語としない母親を対象に日本語教室を定期的に開催し、語学力の向上を図るなど、バークレイズのライフスキル・プログラムを通じて、母子の自立と就労を支えています。
先日某施設で開催したメイク教室には、8人の方が参加くださいました。参加くださったお一人(40代)は、「教室に参加して、自分を大切にすることがとても大事であることに改めて気が付きました。メイクの方法だけを教えていただけると思っていたので、こんな気持ちになるとは、思ってもいませんでした。娘たちにも、さまざまな場面で自分を大切にすることを伝えたいです」と感想を寄せてくださいました。自分を大切にすること、それは自立に向けた一歩です。
ライフスキル・プログラムの実施は、ハビタットが掲げるミッション「手を取りあい、家、コミュニティ、希望を築く」の実践の一つであり、母子の健全な自立を支えるための新たな取り組みです。ご支援をお寄せくださるバークレイズの皆さまに心より感謝申し上げます。
※バークレイズのライフスキル・プログラム詳細(英語)はこちら