3月3日、M&G インベストメンツジャパン株式会社(以下M&G)の社員ボランティア9名がハビタットの修繕支援にボランティアとしてご参加くださいました。活動場所は、ハビタットが子ども達の居室作りを目指す神奈川県大磯町にある児童養護施設「エリザベス・サンダース・ホーム」です。エリザベス・サンダース・ホームは、神奈川県でも規模が大きく、戦後に開設された歴史のある児童養護施設の一つです。

修繕にあたるのは、広大な施設内にある子ども達が暮らす3つの建物の内、最も古い、築40年になる男子寮です。(プロジェクトの詳細はこちらをご覧ください)。年明けから建物内にある男子寮の1つ「朝凪」の修繕を開始し、パーテーションの解体をはじめ、床や壁紙、また電球の交換を終えた2月下旬に子どもたち一人ひとりの居室となる通称「やぐら」の組み立てが始まりました。

活動当日は、ハビタットの建築インターンを務める学生ボランティアがM&Gボランティアの皆さんに組み立て方、そして工具の使い方を丁寧にお伝えし、作業が始まりました。慣れない作業に緊張されたのか、気がつくとボランティアの皆さんの額には汗がにじむほど集中され、作業に取り組んでくださいました。居室となる4面の木枠が組みあがると、室内に絨毯を貼り付ける作業です。床に絨毯が敷かれ、扉が取り付けられると、木の箱が格段と部屋らしくなります。施設職員の方は「この絨毯の上で昼寝をしたいくらいです」など冗談交じりでボランティアの皆さんと会話されるなど、後半はリラックスした雰囲気となり、半日で予定通り2つの居室「やぐら」を完成させることができました。

「やぐら」は3畳ほどのスペースですが、子どもたちにとっては、それぞれの城となる場所です。8人の子ども達が寝起きする8つの「やぐら」には、ベッドと勉強机、そして本棚等の家具を設置予定です。修繕を経て真新しくなった「朝凪」寮で新たな生活を迎える子ども達が、それぞれの「やぐら」をどんな城にカスタマイズし、居心地の良い空間を作り上げていくのか、子ども達が寮に戻る日が楽しみです。

M&Gの皆さま、この度のご支援をはじめ、ボランティア活動へのご参加、誠にありがとうございました。ハビタットは、施設修繕を通じて、そこに住まう子ども達がより安心して、安全に暮らせる住まいの実現に向けて引き続き取り組んでいます。