ハビタット・ジャパンはジョンソン株式会社と協働し、神奈川県横浜市にある福祉施設を対象に修繕支援に取り組んでいます。なかでも、さまざまな障がいをもつ未就学児から高校生まで総勢40名の子どもたちが暮らす障害児入所施設『横浜訓盲院』では、子ども達が家庭に代わり安心して、そして安全に生活できるよう、施設内の至る所で改修を必要としていました。同社によるご支援を受け3年目となる2023年は、子どもたちが毎日利用するお風呂場の修繕を実施しました。

こうした施設の修繕に加えて、3月10日ジョンソン株式会社から14名のボランティアが同施設の環境整備にボランティアとして参加してくだいました。当日は、施設内の講堂に並べられる古い長椅子の補修にご協力いただきました。この講堂は、隣接する目の不自由な子どもたちが通う「訓盲学院」の学生が卒業式などに使うほか、同施設の子どもたちが集う場所でもあります。古い礼拝堂式の長椅子は、大切に使われてきましたが、歳月の経過により一部が壊れたり、ニスが剥がれたりしていました。新たに作り直すに費用がかかるため、補修の相談がハビタットに寄せられていました。

講堂には14台の長椅子が設置されていたため、ジョンソン株式会社から集まった14名のボランティアの皆さんには、各自一台の椅子の補修にご協力いただきました。まず椅子の表面をヤスリで削ることから始めました。椅子の背や角を触りながら移動する目の不自由な子どもたちが、木のささくれで手をケガすることのないよう、ボランティアの皆さんは丁寧にやすりをかけてくださいました。また、ヒビが入る木目はパテで埋め、補強しました。そして、下準備が整うと、古い椅子を丁寧に雑巾で拭き取り、新しいニスを塗って仕上げました。ニスを塗った椅子は、見違えるほどきれいになり、施設職員の方々も驚かれるほどの仕上がりでした。

参加したボランティアのお一人は、「かなり古い椅子で、自分たちでどこまで補修することができるのかと不安でしたが、出来上がってみると、こんなにきれいに仕上がるのですね。子どもたちのために仕上げた椅子だと想像すると、とても嬉しい気持ちになりました」と語ります。

2023年、横浜訓盲院のほかに、横浜市にある旭児童ホームの屋上の修繕、そして市内の某母子生活支援施設の居室の修繕を実施しています。子どもたちやまた母子世帯の家族が安全に、そして安心して暮らせる住まいを、ハビタットはこれからもジョンソン株式会社のご協力をいただき、築いてまいります。プロジェクトにご協力くださったボランティアの皆さま、ありがとうございました。

 


ジョンソン株式会社について

本社は1886年に設立された、米国ウィスコンシン州ラシーンにあるSCジョンソンです。ジョンソン株式会社(以下ジョンソン)は、人々を刺激し、多くの機会をもたらすのは、より持続可能で、より健康的で、より透明性の高い世界であると信じています。そして、その世界は実現可能であると確信しているだけではなく、その世界を実現することこそがジョンソンの責任であると考えています。

ジョンソンの伝統であるイノベーションと、大胆かつ透明性のある決断力があるからこそ、ジョンソンの代表的なブランドであるスクラビングバブル®、カビキラー®、パイプユニッシュ®、ファミリーガード®、グレード®、エコベール®などの高品質な製品が、世界中のほぼ全ての国の家庭、学校、企業で使用されているのだと思います。

グローバルな目的主導型企業として、ジョンソンは今日の、そして未来の世代のために、世界をより良い場所にすることを約束します。これは、ジョンソンが持つ科学、イノベーション、協力関係における専門知識や技術を使って、プラスチックごみの削減やマラリアの撲滅など、世界で最も差し迫った環境と健康の問題に絶え間なく取り組むことを意味します。また、制限があって機会に恵まれないけれど、無限の好奇心と可能性を持つ人々とコミュニティに対し、ジョンソンは世界中で経済的、教育的機会を提供する支援を行っています。