2021年12月からの一年間、国際的な金融機関であるバークレイズが、同社のグローバルな新型コロナウィルス対策のコミュニティ支援策の一環として、ハビタットの国内居住支援「プロジェクトホームワークス」と「施設修繕」プログラムにご支援をお寄せくださいました。

この間、同社によるご支援のもと、ハビタットは、清掃・片付け支援、そして入居支援を通じて、118世帯が安心、安全に暮らせる住まいを持てるよう、支援を届けることができました。また、住まいを整える一環として、77世帯に収納家具や寝具の提供、救急・防災セットの配布を行いました。その他には、家庭に代わり約46名の養育にあたる児童養護施設「目黒若葉寮」の改修を実現することができました。

児童養護施設「目黒若葉寮」の本園は、今から50年近く前に建てられ、補修を重ねながら丁寧に維持管理がなされてきました。しかし、設置されている冷暖房機は老朽化から水漏れが起きたり、突然停止したりするなどの不具合が生じてきたほか、手つかずの男子ホームのリビングは床が傷み、電気の一部が割れ、壁紙が剝がれるなど、改修を必要とする箇所が目立ち始めていました。施設長補佐の小林さんは、「生活環境が乱れると、子どもたちの心理面にも影響が出ることがあります」と話し、施設の改修に国の補助金拠出が限られている中、その費用の工面か課題となっていたことを教えてくれました。

バークレイズとの協働のもと、ハビタットは本施設内の冷暖房機器全22台の入れ替え、そして男子ホームのリビングの改修を支援しました。リビングの改修では、床や壁紙の貼り替えを行ったほか、部屋を二分する引き戸を撤去しました。この引き戸は、男子ホームとして使われる以前から設置されていたため、施設スタッフが子ども達を見通すことができずに悩みの種になっていました。改修を終えるとリビングは光を取り込み、とても明るい開放的な雰囲気に生まれ変わりました。本支援では、改修以外にも、リビングに置かれる家具一式の交換を支援することができました。家具を新調する前には、施設のスタッフの方たちがリビングをどんな空間にしたいかを子ども達と話し合い、子ども達の意見を反映させながら家具を選んでくださいました。支援が完了し施設を訪問すると、「前より子ども達がリビングに集まり、和やかに過ごせるようになりました」そう小林さんは話し、居住環境が改善したことで見えた子どもたちの変化を教えてくれました。

  • Before

  • After 1

  • After 2

安心、安全に暮らせる住まい、それは明日への活力を養い、生活の安定と自立を図る生活の基盤です。ハビタットは、誰もが安心、安全に暮らせる住まいを持てるよう、引き続き「施設修繕」や「プロジェクトホームワークス」に取り組んで参ります。この一年間、国内の活動に多大なご支援をお寄せくださったバークレイズの皆さまに、心より感謝申し上げます。