今年も全国のハビタットの学生団体、キャンパスチャプターの学生たちが集結し、全国学生研修「JCCフェスタ2022」が開催されました。例年、全国の学生が一同に会して実施していましたが、昨年はコロナ禍でオンラインを併用しての開催を余儀なくされました。今年は、東日本と西日本に分かれて2拠点で行い、延べ200人を超える学生が集結しました。

 この研修は毎年、ハビタットの活動で学んだことを後輩に伝えたいという思いを持った大学4年生によって企画されます。今回の研修では、コロナ禍で2年間の中止を経て、春に再開が予定される海外建築ボランティアプログラム「グローバル・ビレッジ(GV)」をテーマに、GVに関する様々なワークショップを通して、「住まい」を支援する意味や、学生としてボランティアに参加することの意義を考える内容となりました。

 109日、東日本の会場に、関東圏だけでなく東北や北陸から、136名の学生が集結しました。オンラインでは何度も顔を合わせてはいても、対面するのは初めてという声も聞かれ、活気ある一日となりました。参加した学生は、「自分がイメージしていた途上国の現状とは違って、知らないことが多く、先輩に色々なことを教えてもらいました」「活動に行く前にも、チームの仲間たちとさまざまな準備を通して、絆を深められるのが、GVの魅力だなと思いました」と語ります。

 東日本開催の1週間後にあたる1016日、西日本の会場である京都外国語大学に、関西圏だけでなく、中国・九州地方から、75名が集いました。参加者からは、「たくさんの人と話せたことで刺激をもらいました」「海外に行ったことがないので、GVに行って、もっと世界の現状を自分の目で見たいと思いました」といった声が聞かれました。来年のGV再開を目指す、ハビタットの学生ボランティアの取組みは、先輩から後輩へ着実に継承されています。

この研修を2ヶ月に亘り企画に携わってきた4年生のハビタット学生支部メンバーは「自分たちがGVや様々なハビタットの活動を通して学んできたことである、『挑戦することで、新たな人と出会い、互いに協力することで刺激をもらい、共に成長できる仲間ができる』ということを、自信をもって後輩たちに伝えられました。また、企画していく過程で自分たちもかけがえのない仲間を作ることができました」と思いを語ります。

 今回の参加者たちは、それぞれの場所に帰り、今後自分たちの場所でハビタットの取り組みを支えていきます。また、春に再開が予定されるGVを通して、世界の現状を自分たちが取り組むべき問題として捉え、自分たちのできるところから一歩を積み重ねる若き原動力を、一人でも多く育むべく、ハビタットは引き続き取り組みを続けてまいります。

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