ハビタット・ジャパンは、ハビタットのビジョンに賛同し、共に活動くださる学生主体の団体を「キャンパスチャプター」として抱え、約40もの学生団体が日本全国で活動しています。ウクライナの人道危機を受け、キャンパスチャプターがウクライナの近隣国でハビタットが取り組むシェルター支援に支援金を募るための街頭募金を実施しています。東は、東北大学を拠点に活動するキャンパスチャプター「As One」、そして西は関西学院大学の三田キャンパスを拠点に活動するキャンパスチャプター「Eco-Habitat」の皆さんにお話しを伺いました。

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Q:活動に至った背景はなんですか?

As One:新型コロナウイルスの影響でハビタットの海外建築ボランティア「グローバル・ビレッジ(GV)」に参加できない中、キャンパスチャプターの一員として、自分達が海外に向けてできる活動がないかを考えはじめ、ウクライナ支援が真っ先に上がりました。ハビタットがウクライナ避難民のために実施するシェルター支援に寄付金を日本で募ることができることを知り、ハビタット・ジャパンのスタッフの方やAs Oneのメンバーと相談し、計画を立て、5月から毎月一度、一週間かけて仙台駅東口前で街頭募金を実施しました。

Eco Habitat:ウクライナの方からお話を聞く機会があり、メンバーの反響も大きかったため、自分たちでできる支援を形にしようと、街頭募金の実施を企画しました。特に、新型コロナウイルスの影響でGVへの参加ができず、海外へ直接的な支援ができていない状況が続いています。そうした中、居住問題を扱う学生団体として、ウクライナで安全に暮らすことができなくなってしまった人たちへの支援は意味があると考えました。

 

Q:今回の活動にあたって難しかったことはなんですか?

As One:街頭募金を実施するにあたり、ロシアとウクライナ、両者の立場を考えることが最も難しかった点です。街頭で寄付を呼び掛けることで、ロシア側の悪いイメージを与えてしまわないかといった心配をはじめ、ウクライナの人たちが望んでいることは寄付なのか、メンバーから様々な意見が出され、課題解決に取り組みました。物事を多角的に見て、考えてから行動する大切さを学べたと感じています。

Eco-Habitat:ロシアによるウクライナ侵攻には、国内でも賛否両論の意見があり、私たちの募金活動に対しても批判的な意見がありました。街頭募金を行うに際して、事前にウクライナ各地の情勢を詳しく調べ、ハビタットがどのような支援を行っているのかを自分たちの言葉で丁寧に説明できるように心がけました。 

 

Q:街頭募金の実施場所や活動期間を教えてください。

As One:街頭募金を行ったのは仙台駅東口前の交差点です。5月と6月に1週間ずつ行い、5月と6月の合計2週間の募金活動で、389,157円が集まりました。それにAsOneのメンバーからの寄付を足し、計40万円をハビタット・ジャパンに寄付しました。

Eco Habitat:宝塚駅連絡橋で6月に計4日間実施し、94000円 を募金頂き、ハビタットに寄付しました。

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キャンパスチャプターが集めてくださった寄付金は、ハビタットによるウクライナ支援のために大切に使わせていただきます。

ハビタット・フォー・ヒューマニティは、ロシア軍によるウクライナへの侵攻が開始した2022年2月24日の直後から避難民の方への緊急支援を開始し、ポーランドやルーマニア、またハンガリーを中心に、避難民の方が滞在できるシェルターの確保に取り組んでいます。人道危機の発生から100日間の活動をまとめた報告はこちらをご覧ください。未だ終わりの見えない人道危機に対応していくには、引き続き皆さまのご支援が必要です。ご寄付はこちらからお願いいたします。