晴天に恵まれた5月27日の午後、ジョンソン株式会社から社員ボランティア6名が、神奈川県横浜市西区第4地区会館での修繕支援に参加しました。
米国に本社を置く家庭用クリーニング製品の世界的な大手メーカーであるジョンソン株式会社は、2021年にハビタットとアジア太平洋地域におけるパートナーシップを締結し、本年も児童養護施設や母子生活支援施設など3つの施設修繕に加え、ボランティアも参加した横浜市西区第4地区会館の施設修繕にご支援をお寄せくださっています。
横浜市西区第4地区会館は、横浜市西区第4地区にある14の自治会を取りまとめる拠点施設です。毎月、自治会長をはじめ、地区社協や防災担当者などが集まり、定例会合を行い、地域の福祉向上に努めています。その一環として、年間を通じて運動会やクリスマス会をはじめとしたさまざまな行事を企画し、実施しています。また、会館は会合の場だけではなく、第4地区社協が地域と協力して実施する「みんなの食堂」の開催場所の一つでもあります。「みんなの食堂」は、地域住民が食事を一緒に楽しむことで、孤食を減らし、地域の困りごとを発見するために開催し、毎回地域の高齢者から子どもまで、たくさんの方が集まり、賑わいをみせています。
しかし、施設が建てられたのは50年以上も前になります。自治会費などから必要な修繕に取り組み、「みんなの食堂」を開催するためのキッチン整備や雨漏りの対応などに取り組んできたそうですが、トイレの改修まで費用を割くことができていませんでした。トイレは建物一階にあり、年季が入る和式トイレに加え、男女共有トイレです。女性の利用を考え、外扉に鍵をかけるなど工夫してきたそうですが、利用をためらい、近くのコンビニのトイレをわざわざ借りに行く方も多くいたそうです。そうした中、ハビタットによる施設修繕の取り組みを知り、横浜市西区社共を通じ住民からハビタットに相談が寄せられ、支援の実施が決定しました。
修繕では、元々の共有トイレとその隣にあったもう使用されていない台所のスペースを活用することで、男女に分かれた個室トイレへと生まれ変わりました。そして、最後に残されたトイレへと続く壁のペンキ塗りとトイレの網戸を張り替えるために、ジョンソン株式会社のボランティアの皆さんにお手伝いいただきました。
活動の合間には、第四地区の代表の皆さんがお茶会を開催してくださり、ボランティアが住民の方々と交流する時間を持つことができました。「地域の皆が本当に喜んでいます。せめてなにか御礼にと、お菓子を作ってきました」と、挽きたてのコーヒーに手作りのお菓子がお母さんたちから振る舞われ、地区の取り組みをお話し頂くなど、皆さんの思いがこもる、おもてなしを受けました。
温かくもてなしてくださった第4地区の皆さまをはじめ、施設修繕へのご支援をはじめ、ボランティアとしても活動にご参加くださったジョンソン株式会社の皆さま、誠にありがとうございました。