ハビタットと世界複数の国で共に支援活動を行っているブルームバーグは、社会貢献とボランティア活動を同社の企業文化の中核に置き、日本では東日本大震災以来、ハビタット・ジャパンの活動にご支援くださっています。日本では、この5月と6月に、ハビタットの施設修繕先の2施設と国内居住支援「プロジェクトホームワークス」で清掃・片付け支援に取り組む2世帯の活動に、合計20名ものボランティアが参加くださいました。

施設修繕の支援先の一つとなったのは、昨年同社によるご支援のもと、母子が暮らす一室の修繕を行った神奈川県にある母子生活支援施設です。母子生活支援施設は、ドメスティックバイオレンスをはじめ、生活の困窮や健康上の理由など、さまざまな事情により養育が困難な状況にある母子が暮らし、施設のサポートのもと自立を目指す施設です。

10年ほど前に建てられた施設の建物は、今も丁寧に維持管理がなされていますが、施設の子ども達が放課後に利用する学童室の壁紙はところどころ剥がれている箇所があります。これらは、経年劣化により剥がれた箇所もあれば、子どもたちが誤って剥がしてしまった跡などです。これまで以上に学童室で過ごす時間が多くなった子ども達が、居心地よく時間を過ごせるよう、5月、ブルームバーグの社員ボランティアによるご協力の元、傷みのある壁2面をカラフルな壁紙に貼り替えることになりました。

学童室を訪れると、貼り替えを予定する白い壁紙には、子ども達の描いたイラストが溢れていました。「こういう機会でもなければ、大きなキャンバスに絵を描かせてあげられる機会もないので、子どもたちにとっては思わぬもう一つのプレゼントになりました」と、貼り替えを機に、子どもたちに特別に落書きを楽しんでもらったことを施設職員が教えてくれました。作業は、古い壁紙を剥がすことからスタートしました。次に、ボランティアの皆さんには、新しい壁紙を寸法にあわせて裁断し、壁に貼りつける作業をお手伝い頂きました。活動の合間には、「何をしているの?」と子ども達が興味深そうに覗いてくることもあり、学童室を利用する子ども達の姿を想像することで、順調に作業が進んでいきました。

「自分が作業したことが目に見えて分かるから嬉しいです」そう話すフィオナさんは、ブルームバーグで社員のボランティア活動をサポートしています。「コロナにより、私たちにとっては約2年半ぶりとなる対面でのハビタットの活動となりました。こうした機会を持てたことにとても感謝しています」と感想を述べてくださいました。

ブルームバーグの皆さま、ご支援くださりありがとうございました。全ての子どもたちが「誰もがきちんとした場所で暮らせる世界」を持てるよう、ハビタットは今後も施設修繕に取り組んでまいります。