20211016日、ハビタットの学生支部(キャンパスチャプター)のメンバーを対象としたハビタット主催の「JCC Festa 2021」を、国立オリンピック記念青少年総合センター(東京都渋谷区)で開催し、東日本を中心とする学生約100名が参加しました。

JCC Festa2009年の初開催以来、毎年全国のキャンパスチャプターを集めて秋ごろに開催する全国合同合宿です。キャンパスチャプター間の垣根を取り払い、全国に広がるキャンパスチャプターが一同に介せるネットワークの場であり、学生スタッフである卒業を控えた4年生が後輩たちにキャンパスチャプターの活動を通して培った経験や学びを伝える貴重な場にもなっています。昨年は感染予防からオンラインに切り替え実施となりましたが、今年は学生からの強い要望を受け、単日でも感染症予防対策を徹底しながら、緊急事態宣言が解除されていることを前提に、開催地域を東京と大阪の2拠点に分け開催することを決定しました。大阪会場では1120日の開催を予定しています。

学生スタッフとともに掲げた今年のテーマは「HAnavi」です。コロナ禍でも、JCC Festaが花火のように力の溢れるイベントとなり、さまざまな花火があるように、JCC Festaが多様な価値を持つ学生たちと触れ合う場となり、参加する一人一人がこれからのキャンパスチャプターを牽引するようなナビゲーターになってほしいという思いがテーマに込められています。

コンテンツ企画にあたっては、夏前から学生スタッフの募集を開始し、総勢42名もの学生がボランティアスタッフとして集まり、準備を進めてきました。学生スタッフが後輩たちに送る、キャンパスチャプターの活動を通じて培った経験やスキルを共有するコンテンツでは、参加した学生から「目的を叶える手法はたくさんあることに気が付きました。それを今まで探そうとしていなかったことに気が付きました」という声や、「コロナ禍だけど、先輩たちの話を聞いてどうにか挑戦してみようという気持ちになった」との声が聞かれました。

それはまさに、このJCC Festaに込められた学生スタッフの思いそのものです。学生スタッフの一人、ゆりなさんは、「自分が一年生の時に参加したJCC Festaの学生コンテンツで、純粋に先輩たちがすごいなぁ、と思いました。みんな個性があって、一人ひとり思いや行動、熱意に溢れていて、それを言葉に表せることに感動しました。そして、そんな人たちをもっと知りたいと思ったのが、私がキャンパスチャプターの一員として活動を続けられた理由です」と話していました。

ハビタットにとって、キャンパスチャプターは住まいの活動にボランティアとして参加くださる大切なパートナーである一方、住みよい世界を築く上で欠かせない次世代を担う若門の育成です。大学に入ったばかりの一年生や二年生がJCC Festaを通じて学生の多様な価値観や経験に触れることは、学生の可能性を広げ、キャンパスチャプターの一員として互いに切磋琢磨できる機会につながり、よりよい未来を築く第一歩です。