8月21日(土)、ハビタットが修繕支援を実施した神奈川県にある某母子生活支援施設で、施設に暮らす母子を対象にオンラインでアートクラスを開催しました。施設には、病気や経済的困窮、また家庭内でのドメスティックバイオレンスなど、さまざまな事情を抱え、保護と自立に向けた支援を必要とする母子が暮らしています。コロナ禍、施設では様々な対面行事を休止せざるを得ない時間が続いていましたが、外部との密を避けて取り組める活動の一環として、本施設の修繕をご支援くださったブルームバーグによるご協力のもとアートクラスが実現しました。
当日は、ブルームバーグの社員ボランティア3名とArtbar Tokyoのナオミさんによるご協力のもと、アートクラスを開催しました。ブルームバーグでは、コロナ禍の自粛が続く中、社員の子どもたち向けに同様のアートクラスを開催してきました。そこで、コロナ禍の夏休みを利用し、施設で過ごす時間が増える母子に普段とは違うひと時を過ごしてもらい、少しでも癒しの機会を作れればという思いからアートクラスを企画しました。英語を織り交ぜながら開催したアートクラスには、未就学児から高校生までと幅広い年齢層の子どもたちとお母さんの総勢22名が参加くださいました。
参加した高校生の一人は「英語でのやりとりは授業で少ないから。絵はあんまりだけど、参加してみました」と話し、低学年の子どもを持つお母さんからは「家とは違う一面が見れるかと思って参加しました」と、それぞれがアートを通じた新しい発見に、期待を膨らませていました。また、小学生の女の子はアートクラスが始まると「楽しいよ!」、「なんか、分からないけど楽しい!」そう満面の笑みで、夢中になって絵を描いていました。
1時間のオンライン授業は、ナオミ先生が中心となり、ブルームバーグが寄贈したアクリル絵の具と筆を使い、キャンバスに「海」を描いていきました。高学年の子どもたちは、先生の話に耳を傾け、一つずつステップを踏んで絵を描いていく中、低学年の子どもたちは、家では使う機会が少ない絵の具、そして画用紙ではない本格的なキャンバスに興奮し、それぞれが自由に、思い描く「海」を大胆に描き上げました。
施設修繕を通じてアートクラスを開催でき、施設の職員の方々、またそこに暮らすご家族、そして修繕支援を支援くださったブルームバーグの方が共に過ごす、笑顔溢れる時間となりました。ご参加くださったご家族の皆さん、施設職員の皆さん、また開催にあたりご協力くださったブルームバーグの皆さん、ありがとうございました。ハビタットでは、引き続き同社によるご協力のもと、今後、本施設の学童クラブでの修繕を予定しています。