ハビタット・フォー・ヒューマニティ・ジャパンは、ジョンソン株式会社の協力を得て、新たに神奈川県横浜市にある3つの施設で修繕を行い、支援を必要とする子どもたちとそのお母さんの生活環境改善に取り組みます。

2020年11月、ハビタット・フォー・ヒューマニティは、米国に本社を置く家庭用クリーニング製品の世界的な大手メーカーであるジョンソン株式会社と、アジア太平洋地域における新たなパートナーシップを締結しました。このパートナーシップにより、ジョンソン株式会社は、日本を含むアジア太平洋地域の7つの拠点でハビタットのプログラムを支援しています。ハビタット・ジャパンは、2021年4月に横浜の障害児入所施設、横浜訓盲院で同様のプロジェクに着手しました。

新たに支援を実施するのは、ドメスティック・バイオレンス(DV)や、経済的困窮、障がいや精神的な病などを抱え、安心安全な環境を必要とする母子を保護し、自立を支援する二つの母子生活支援施設と、生活困窮など養育環境に困難を抱える青少年とその保護者のための居場所を提供する寄り添い型生活支援事業所の施設です。

母子生活支援施設は、自治体からの要請に応じてひとり親家庭を受け入れています。施設に滞在する家族は、滞在期間中に各家庭の事情に応じて様々な相談支援を受けることができ、これから自立して生活を営んでいくのに必要な日々のあらゆることを学んでいきます。施設は入所する家族にとって安心して休むことができる場所であり、自立に向けて一歩を踏み出すことができる「大切な家」なのです。しかし、一つの施設では、屋上のひび割れから漏れる雨漏りの問題を抱えていました。もう一方の施設では、前居住者による誤用で、新たな家族を迎え入れるために部屋の大規模な修繕が必要とされていました。

  • 天井の雨漏り箇所を確認するハビタット・スタッフ

  • 畳などの交換を含めた修繕が必要な居室

  • 修繕予定のキッチン

そして、今回支援にあたるもう一つの施設は、母子世帯などの子どもを対象とした通所型の寄り添い型生活支援事業所です。行政の紹介を経て、生活支援を必要とする小学生から中学生の子どもたちが放課後に通う居場所です。子どもたちの多くの家庭では、母親が病気がちであったり、仕事が忙しかったり、中には外国籍であったりすることで養育に手が回らず、子どもたちには基本的な生活習慣や学習習慣が身についていません。中には、家庭での生活習慣の乱れからいじめにあい、不登校になる子もいます。子どもたちは学校が終わると事業所に通い、職員や地域のボランティアさんから話を聴いてもらったり、勉強を教えてもらったり、一緒に食事を作り食べたり、遊んでもらったりします。利用開始当初はお箸が上手に持てない子も、文字があまり書けなかった子も、時間をかけゆっくりとできるようになっていきます。事業所は、長期にわたる温もりある関わりを大切にし、子どもや保護者にとっての“第2の実家”となるよう、家庭内の悩みや育ちに細く長く寄り添い続けています。しかし、その事業所の施設は丁寧に管理されているものの築50年以上の日本家屋です。近頃はネズミの被害がひどく、清掃や害虫駆除、修繕が必要となっていました。

ハビタットは、それぞれの施設が抱える喫緊の修繕ニーズに応え、すべての子どもたちが安心して過ごせる場所を整え、健全で豊かな未来を築ける基盤作りを目指します。

 


ジョンソン株式会社ついて

ジョンソン株式会社は、イノベーション、高品質の製品、卓越した職場環境、および環境や地元のコミュニティに対する長期間の取り組みに全力を尽くしているファミリーカンパニーです。米国に拠点を置くジョンソン株式会社は、家庭用洗剤製品や、保存容器・バッグ、消臭・芳香剤、殺虫・忌避剤、靴のお手入れ用品のほか、業務用製品を取り扱う世界有数の大手メーカーです。有名なブランドには、米国市場ではグレード®、キィウィ®、OFF!®、プレッジ®、レイド®, スクランビングバブル®、シャット®、WINDEX ®、ジップロック®等、米国以外の市場では、オータン®、ベイゴン®、BRISE®、カビキラー®、KLEAR®、ミスターマッスル®、RIDSECT®等があります。135年の歴史を持つ当社は、売上高が100億ドルにのぼり、世界中に約13,000人の従業員を抱え、世界のほぼすべての国で製品を販売しています。