hiroshimadrkonoafter1.jpg74人が犠牲となり、4,500軒を超す住宅が被害を受けた土砂災害から7か月がたちました。土砂や瓦礫は撤去され、被災地は平穏を取り戻したかのように見えますが、現在も約800世帯・1,700人余りの方々が広島市内の公営住宅等で避難生活を送っています。避難住宅から戻る世帯なども増えてきていますが、震災前と同じ生活を回復するにはまだまだというのが実態です。現在ハビタット・ジャパンは、地元で活動する支援団体・広島たすけ隊と協力し、安佐南区において、被災した家屋の修繕前作業(壁や床を剥がす作業)や清掃・消毒を行っています。

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今や水害に見舞われた家屋の多くはきれいな外見を取り戻しています。しかし、床下や床上の浸水に見舞われた家では(特に床下浸水した家の場合、気付かないままに)、土砂がそのまま床下に残っていたり、土砂を取り去った世帯でも、災害直後に急場しのぎで作業を行ったため、土砂を十分に除去できないままになっているケースが数多くあります。山の土砂は微生物等を含んでいるので、そのまま残しておくと気温の上昇と共にカビや悪臭が発生したり、完全に土砂を取り切った近隣の家々にまで広がったりする恐れもあります。夏が来るまでに土砂の除去や消毒を行わなければせっかく生活を再開させたのに、健康被害が広がってしまうという可能性も否定できません。

被災したSさん宅は、土石流が直撃し、家の中を通り抜けました。その際に、おばあさんが流されて犠牲となりました。これから家の修繕に取り掛かる予定ですが、床板や壁の撤去も含めると費用が数百万円かかることから、支援活動として、古い床板を剥がしたり、柱や梁を磨いた後に乾燥させて防腐剤を塗布したりする作業を行っています。

Sさんは、「発災当初は友人や会社の同僚に土砂撤去や床板剥がしをお願いしましたが、沢山の作業を自力だけで続けていくことはなかなか難しく、どうしようかと悩んでいたところで声を掛けていただきました。(スタッフやボランティアの方々は)経験者の方が多いので、てきぱきと段取り良く作業を進めて下さり、安心してお任せすることができます。非常に助かっています」と話してくれました。

本支援活動を続けるためのボランティアがまだまだ必要です。関心のある方は、ハビタット・ジャパンの現地パートナーである広島たすけ隊に直接お問い合わせください。

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広島たすけ隊ホームページ

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ボランティア募集ページ

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