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川本拓矢君は、上智大学国際教養学部4年生。卒業を間近に控え、3年間のハビタット・ジャパン学生支部(CC: Campus Chapter)代表としての活動に、幕を閉じようとしています。川本君は、これからハウスサポーター(賛助会員)として、「誰もがきちんとした場所に暮らせる世界」の実現に向けた活動を、長期的に支えていくことを決めました。ハビタット・ジャパンとの新たな関係がはじまります。

そんな川本君に、ハビタット・フォー・ヒューマニティへの思いやこれからの決意について伺いました。

 

川本君とハビタット・ジャパンの関係について教えてください。

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私のハビタットとの関係は、高校時代に遡ります。

私の高校には、ハビタット・クラブがありました。私は、クラブのメンバーとして、高校2年生の時に初めてモンゴルで行われた海外建築活動ボランティア(GV: Global Village)に参加しました。その経験の素晴らしさに感銘を受け、上智大学へ入学した時に、ハビタット支部が存在しなかったため、自ら学生支部を設立することにしました。

仲間5人と共に上智大学のCCを立ち上げたのは、2011年3月。以来、毎年マレーシアやフィリピンでのGVを実現してきました。また、海外での活動だけではなく、東北復興支援活動や都内での清掃活動など、コミュニティへ貢献する活動にも積極的に参加しています。

 

 

CCの活動を通して、どのようなことを学びましたか?

CCの活動を通して、大きく分けて三つのことを学びました。

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1. 組織マネジメント

団体をゼロから立ち上げることは、決して簡単なことではありませんでした。私は大学時代、アルバイトやインターンなどをせずに、全身全霊で上智大学のCC設立と運営に取り組みました。チーム独自の文化、理念、アイデンティティ―などの構築は、時間がかかる取り組みでした。また、メンバー全員のモチベーションを保つのも大きなチャレンジでした。しかし、この4年間の経験を通して、どんなに辛いことに直面しても決して諦めず、周りの意見を常に聞き、仲間と協力することの重要さを学びました。

 

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2. 人を動かす力

CC代表としての最大の挑戦は、CCとして初のGVを実現することでした。学生支部内には、GV経験者が私しかおらず、GVに参加するよう周りを説得することが困難でした。最初は、メンバーやその親御さんに断られることも多く、辛い思いをしました。しかし、ここで諦めたら上智大学のCCも終わってしまうと思い、メンバーの説得に全力を尽くしました。説明会を企画し、部員と個人面談を行い、彼らのご両親へ手紙も書きました。その努力が実り、10人のメンバーを集めてマレーシアでGVを実現することができました。この経験を通して、熱意を持って人と接し、相手のニーズを引き出すことで、周りの人々の心を動かすことができるのだ、と学びました。

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3. 日本でのハビタットの知名度

インターナショナルスクールへ通ったため、中高生の頃は、ハビタット・フォー・ヒューマニティのことは、周囲のほとんどの人が知っていました。上智大学へ進学し、CCがないことを知った時には大きなショックを受けましたまた、日本人の友達にはハビタットの活動についての知識がなく、日本ではハビタットの認知度が低いということに気がつきました。しかし、今後、より多くの大学にCCが設立され、学生が力を合わせれば、日本国内でもハビタットの活動についての認知度を上げていけると信じています。

 

なぜ学生ハウスサポーターになろうと思ったのですか?

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私は、大学卒業後も、ハビタット・ジャパンの活動を応援していきたいと思っています。大学支部(CC)のサポートだけではなく、日本でも、より多くの人々にハビタット・フォー・ヒューマニティの理念や活動について知ってもらえるよう、今後も出来る限りお手伝いしていきたいです。特に、私が学生ハウスサポーターになることで、他の学生たちに、大学卒業後も長期的に貧困住宅問題に関っていく方法がある、ということを身をもって示せたらと思います。

 

 

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最後に、学生の皆さんへのメッセージをお願いします!

「日本という先進国に暮らしていることは、本当に恵まれているんだな」―GVに初めて参加された方々の多くが、このような気持ちでGVから帰国することでしょう。少なくとも、私にとってはそうでした。幸いなことに、これまで4回のGVに参加することができましたが、参加する度にその気持ちは私の中で強くなっていきました。そのことが、上智大学支部を設立する情熱に繋がり、結果として、この4年間で多くの人々と出会うことができ、素晴らしい仲間と共にハビタットの理念と活動を広げることができました。ハビタットの活動に参加することは、単なるボランティアだけではありません。自己成長にも繋がり、生涯の仲間を作ることができる素晴らしい経験です!

 

川本君、ありがとうございました!
これからも、「誰もがきちんとした場所に暮らせる世界」実現へ向けて、共に活動してまいりましょう。

 

ハビタット・ジャパンは、貧困、災害、紛争などにより、世界中で適切な住まいを必要としている家族を支える、ハウスサポーターを募集しております。学生の方は隔月1,000円、一般の方は毎月1,000円からご支援いただけます。

詳しくは、こちらをご覧ください。