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2013年11月8日、台風30号「ハイエン」がフィリピンのビサヤス地方を襲い、110万世帯を超える家屋が被害を受けました。ハビタット・ジャパンでは、発災直後より、フィリピンにおける被災者支援活動への協力を呼びかけました。大勢の方々が呼びかけに応えてくださり、多くの温かいご支援をいただきました。誠にありがとうございました。

それから8ヶ月が経過しました。
ハビタット・フォー・ヒューマニティは、世界中から届けられた支援を用いて、被災者のための活動を続けています。

1. 住居修繕キット配布状況


住居修繕キットには、雨風をしのぐために最低限必要な資材と工具(亜鉛めっき鋼板、釘、木材、金槌など)が入っています。台風30号の通過後、すぐにキットの配布を開始したハビタット・フィリピンは、30,000個のキットの配布を目標に掲げ、2014年6月17日までに、20,893個の配布を行いました。そのうちの多くが、一番大きな被害を被ったセブ島北部やサマール島東部に住む家族に届けられました。その後も引き続きキットの配布を続けています。

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2. コアハウスの建築状況

ハビタット独自の技術を生かすと同時に、「スフィア基準」(人道支援における最低基準を示した国際的なガイドライン)にも配慮して設計された基本的な住居が、コアハウスです。台風30号による多大な家屋の被害を受け、ハビタット・フィリピンは30,000戸のコアハウス建築を目指しています。30,000戸のうち、現在資金が確保できているのは15%にあたる4500戸分。そのうち、9戸がすでに完成し、98戸が建築作業中です。

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多くの方々からのご支援をいただき、住居修繕キットの配布やコアハウス建築を通し、被災地で暮らす家族への支援を行うことができました。しかし、台風30号の被災地では、今でも多くの方々が、きちんとした住まいで暮らすことができずにいます。ハビタット・フォー・ヒューマニティ・ジャパンは、海外建築ボランティア派遣などを通して、これからも被災者の方々へのサポートを行っていきます。

引き続き、ご支援をよろしくお願いいたします。