ハビタット・フォー・ヒューマニティがグローバルで取り組む海外建築ボランティア「グローバル・ビレッジ(GV)」プログラムは、ハビタットのミッションである「住まい、コミュニティ、そして希望を築くため、人々と手を取り合いながら、信念を持って活動する」を体現したプログラムです。日本から年間1,500名近くのボランティアが参加するGVは、12名から25名程度のボランティアからなるチームで参加します。各チームからチームリーダーが選出され、リーダーは、ハビタット・ジャパン事務局のサポートのもと、派遣先のハビタット事務局と現地での活動に向けた準備を進めて行きます。GVはチーム自らが作り上げる海外ボランティアです。渡航先をはじめ、日程、滞在先、またチームの予算などはチームが企画していくため、リーダーの役割は多岐にわたります。ハビタット・ジャパンの学生支部WHABITAT」で、この春チームを作り、リーダーを務めた髙田さんに「リーダーとして参加するからこそ得られる価値」についてお話を頂きました。GVに参加してみたい、リーダーを務めたい方はぜひこちらをご覧ください。

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 はじめまして、早稲田大学「WHABITAT」から2020年春にベトナムへ渡航した「ぱるぱるGV」のチームリーダーを務めさせていただきました髙田です。私自身これまで団体やグループのリーダーを務めた経験がなく、今でも自分がリーダーとして立ち振る舞えていたのか不安になることもあります。ただ一つ言えることは「本当にチームリーダーをやってよかった」ということです。なぜそう思えたのか、そして経験を通して気づいたリーダーに求められることを、リーダー初心者の私なりに分析したのでそれについてお話しできればと思います。

 まずメンバーとリーダーをいずれも経験したからこそ気づけたことについて話します。これまで私は2GVに参加しています。初めてGVに参加したのは、一年前の春参加したミャンマーGV「岳友GV」チームです。このチームでは、一メンバーとして参加し、楽しみながらも多くのことを周りから吸収することができました。現地の人々と交流を持ち、ミーティングなどのスタディやディスカッションではリーダーから指定されるコンテンツを軸に、メンバーと意見を深め合い、自分の考え方を築いていく一助になりました。しかし、渡航を終え、報告会に向けて準備を進めていく中で、自分自身の中で何か物足りなさを感じました。結局、その原因はリーダーを務めて初めて理解することができました。一メンバーで参加していた頃の自分は、問題や議論に対する主体性が欠如していたことに気づかされました。ディスカッションを例にあげると、メンバーとして参加していた際は、与えられたテーマについて、自分が持つ本来の考えに他のメンバーからの考えを取り入れることで、新たな思考を得ることができました。一方で、話し方が上手な人や自分の意見に近い人の意見に流されていたような気もします。しかしチームリーダーとしてテーマを設定する側を務めたことで、自分の考え方に重きを置かなくなり、これまでに考えもしなかったようなメンバーの意見にも耳を傾けることができるようになりました。結果として参加したメンバーの人数分だけの考え方を得ることができました。結局何が言いたいかというと、チームリーダーとしてGVに参加して得られるものは、メンバーとして参加するよりもはるかに多くのことを考え、視点が広がり、はるかに多くの考えや経験得ることができ、自分自身のステップアップにもつながるということをお伝えしたいです。

 次にチームリーダーを務める上で気を付けていることについて話します。先にもお話した通り、リーダーを務めるのが初めてだったので、最初はどう振舞えばリーダーらしくなるのか、どうすればチームをまとめることができるのか、など理論的なことばかり考えていました。結果として、渡航前は私がチームとはこういうものだというのをメンバーに押し付けてしまい、チームをまとめきれていませんでした。しかし、渡航中にあるメンバーと話しをする中で気づかされました。それは、メンバーの一人ひとりを個人として認めるということです。そうすることで、各メンバーの個性がチームに反映され、チーム力が高まったように思います。メンバーも一メンバーとして、チームを良い方向に動かせるように考えているものです。だからその個性をチーム内にうまく反映させるということこそがチームリーダーの求められる役割だと気づかされました。チームリーダーの役割は、チームのカラーにより変わると思いますが、私は、自分なりにチームに対してなにができるか、何が最善かを考えるのがチームリーダーの役割であることを学ぶことができました。

 最後にチームリーダーを務めるきれるか不安を抱え悩んでいるリーダーに経験者としてメッセージを送ります。チームリーダーを務めるということはチームメンバー全員に対して自分ひとりで責任を負うということではないです。自分にリーダーの素質があるかどうかなんてほとんど関係ないです。また、失敗しても何回もやり直すチャンスがあります。むしろメンバーと一緒に成長することのできる素晴らしいチャンスです。自分を変えたい、自分のチームを持ちたい、理由は何でもいいです。チームリーダーをやりたいと少しでも思うのならば、一歩を踏み出してみてください!

※海外建築ボランティア「グローバル・ビレッジ(GV)」プログラムの詳細はこちらをご覧ください。