2012年7月14日、九州北部を襲った記録的豪雨により、福岡県の南端部(福岡市から南東へ約50km)に位置する八女市黒木町は甚大な被害を受けました。黒木町は山間に棚田や茶畑が広がる景観の美しい地域でしたが、一夜にして道路が寸断、田畑は土砂で埋まり、家屋の中まで入りこむような状況になってしまいました。
その黒木町を拠点に活動する山村塾は、都市で暮らす人と農山村に暮らす人が一体となり、棚田や山林といった豊かな自然環境を守ることを通じて、地域活性化に取り組んでいる団体です。災害発生以来、土砂の運び出しや水路や農地の復旧作業、避難所での支援活動を続けています。
今回ハビタット・ジャパンは、山村塾の活動に協力するボランティアを派遣。2013年1月26日、27日の2日間、ハビタット・ジャパン学生支部の1つ、ハビタットAPU(立命館アジア太平洋大学)に所属する学生11名が、ボランティアに参加しました。黒木町は山間部にあるため、道路が狭く重機が入れない場所も多く、復旧作業には人手が必要でした。ボランティア活動に参加した学生たちは、雪の降る中も懸命に作業に取り組みました。
学生たちが活動した茶畑の所有者である坂本さん(72歳)は「この辺りには、自分ではやりきれない高齢者が多いので、若い人が来てくれて本当に助かる」と笑顔で語りました。(写真左:坂本さん)
ハビタット・ジャパンは、今後も山村塾や学生支部のメンバーと協力し、一日も早い黒木町の復旧、さらには地域活性化、まちづくりに取り組んでまいります。
福岡県八女市黒木町で災害復旧ボランティア活動
2013/02/15