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thailand0220121231(1).jpg12月中旬、事業地ピッサヌローク県バーンラカム郡にある2つの区で、洪水被災住居修繕事業のホームオーナー選定を開始しました。
  
ピッサヌローク県の中心から車で40分の場所に位置するバーンラカム郡。巨大なナン川の畔に位置しているため、毎年洪水が発生する地域で、2011年の洪水の際にも大きな打撃を被りました。現在ハビタットは、住民の状況を熟知しているコミュニティリーダーや現地行政の協力の下、最も被害が大きかった世帯を建築専門スタッフと一軒一軒訪問し、家族構成、経済状況、洪水被災状況、現在の家屋の状態などを調査しています(右写真:ホームオーナーに聞き取りを行うハビタットのスタッフ)。
  
thailand0220121231(2).jpg地面から床まであまり高さがない住居の一部では、3m以上も浸水したケースや、屋根の高さ以上に水位が上昇した世帯も。また高床式住居であっても、床上まで浸水した家屋がたくさんありました。洪水の期間は、家具やバイク、日用品等を水の届かない高所へ運びだし、水が引くまでの数か月間路上にテントを張って生活していたという家族もいます。いずれの世帯も洪水の間は支給された小型ボードで日常の買い物や通院等を行う日々。被災後、政府より被災住居の修繕補助金を受け取ったものの、特に病人や小さな子供をたくさん抱えている世帯などでは、かさむ医療費や食費のために使い切ってしまい、とても家の修繕まで行えていないのが現状です(左写真:被災した住居の様子)。
  
ハビタットは、現在までに40世帯以上を訪問調査。今後は、家屋や家庭の状況を考慮しながらホームオーナーの選定作業を進め、順次修復作業を開始します。
  
    
◆支援状況/現地リポート
2012.11.01 【第1報】タイで洪水被災者の住宅修繕支援を開始!