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11月、ハビタット・ジャパンはタイ北部に位置するピッサヌローク県において、2011年の洪水で被災した世帯を対象に住宅の修繕支援を開始しました。この事業は、ジャパン・プラットフォームの協力を得て、ハビタット・タイと連携しながら行っていきます。
昨年、東南アジア一帯を襲った水害は過去最大規模であったと言われ、タイでも200万人以上の人々が被災しました。特に、同国ピッサヌローク県ではヨム川とナン川という巨大河川が氾濫し、県全体で2万軒以上が被災。場所によっては3m以上浸水し、半年にわたって水が引かなかった地域もあるなど甚大な被害を受けました。
ピッサヌローク県では、被災から1年以上が経った現在も、政府の施策や国際的な支援が十分に行き届かず、住宅修繕の見通しが立たないまま劣悪な環境下で生活せざるを得ない世帯がいまだに多く存在しています。「壁がない」、「トイレが使えない」、「家屋基礎の木材が腐敗して建物が崩壊しそう」といった状態にもかかわらず、技術的・資金的理由から修繕を行うことができず、衛生面や安全面で深刻な状況に置かれています。今回の支援では、被災世帯の中でも、自力で修繕を行うことが極めて困難な社会的弱者層(貧困世帯、高齢世帯、寡婦世帯、乳児・病人・障がい者や多くの児童を抱える世帯等)50世帯以上を対象に住宅の修繕を行い、その居住環境を改善していきます。
写真(左から):水害により壁と床が崩落したトイレ、支柱の傾いた家、被災した家族、壊れた階段
【タイ 第1報】タイで洪水被災者の住宅修繕支援を開始!
2012/11/01