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避難所生活の長期化
今回の震災で避難所となった湯本第二中学校では、77名の避難住民が学校の教室での避難所生活を送っていました。避難所には受入れ当初、約250名の住民がいましたが、その後、日ごとに親戚の家や県外への再避難があり、現在、避難所に残る住民の多くは、四倉、江名、小名浜といった沿岸部で津波によって家、家族を失いました。避難住民の中には、津波に数百メートル流されながらも命を取り留めた人や、漁師で、地震発生当時、沖へ漁に出ていて、2日間洋上で過ごすことを余儀なくされ、地震発生から4日後ようやく家族に再会した人など、避難所に辿り着くまでに負った苦しみ、悲しみは様々です。
湯本第二中学校長で避難所をまとめる澤井さんは、「現在、避難所生活を送っている多くは年配の方々で、家そして集落を失い、今後行く当てもなく、避難所生活の長期化は避けることが出来ないのではないか」と話しています。4月6日から学校も新学期を迎えるため、避難所である校舎は、その半分を避難所として、残りを学校として使用することを予定しています。同様に、いわき市最大の避難所、四倉高等学校(避難住民約250名)でも、避難所生活の長期化を念頭に避難住民の今後の生活をどうしていくか対応に苦慮しており、いわき市全体でも中長期的な視野で生活支援への検討が求められています。
救援物資拠点
いわき市の各避難所に送られる救援物資の拠点は市の中心部に位置するいわき平競輪場が使用されています。施設内には数多くの物資が積まれていましたが、各避難所までタイムリーな情報が行き届かず、避難所のニーズに的確に対応できていない印象を受けました。
ハビタット・ジャパンでは、今後、行政による支援の行き届かない被災地域での地域再建・復興支援を検討していく予定です。
◆ バックナンバー
2011.04.01 【東北支援 第4報】先遣隊が福島県いわき市入り
2011.03.31 【東北支援 第3報】エイピーピー・ジャパンより支援金および救援物資
2011.03.30 【東北支援 第2報】欧州連合(EU)と連携、栃木県に毛布1,000枚支援
2011.03.14 【東北支援 第1報】東日本大震災:支援募金受付開始
【東北支援 第5報】支援物資配布予定の福島県いわき市の避難所を訪問
2011/04/01