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5月2日、チームは前々日に体育館の清掃を行った陸前高田市の高田高等学校(広田校舎)で、今度は各教室の清掃活動に取り組みました。(写真左から、清掃作業の終わった体育館で黙とうするメンバー、校舎に流れ込んだ自動車の撤去作業)
DSC_1502b_jpg.jpg DSC_1435b_jpg.jpgチームには、他にも9名のボランティアが加わり、総勢21名が5つの班に分かれ一教室ずつを担当。泥とごみに埋め尽くされた教室を丹念に清掃していきました。また、泥だらけになってしまった備品もそのまま捨ててしまわず再利用したいとの教員の希望から、泥を洗い流す作業も行いました。陸前高田市では依然として水不足の状態が続いており、水はタンク車で支給されるため、使用する水の量にも気を配りながらの作業となりました。
 
Muster Peace(関西大学)の大野咲彩さんは、「私たちの清掃活動によって、一日も早く生徒さんが学校へ戻り、地域コミュニティに元気を与えるひとつのきっかけとなって、地域復興の象徴になってくれたらいいな・・・」と想いを語ってくれました。
 
また、ハビタットの職員は、ボランティアチームの宿泊の拠点で、被災した70人が生活する避難所ともなっている福祉の里センターで細谷さんと息子の夢人さん(写真左)から震災発生時の話を聞くことができました。
Volunteerteam_20110502 (2).jpg細谷さんは、震災発生時、自らが経営する理容店でお客さんの髪をカットしていたと言います。津波警報を聞き、隣家へと走ったところ、知り合いの漁師さんにボートに乗って避難するよう言われました。避難中、ボートが転覆しそうになりながらも一昼夜を海で過ごし、幸いにも再び陸へとたどり着くことができました。こうした壮絶な経験を経て、細谷さんは次のように話しています。「津波の後、お金も家もなくなって食べ物すら手に入らない状態だった。でも、知らない人たちが私たちのために、食べ物や衣類を送ってくれたんです。周りの人たちが自分たちを支えようとしてくれていることを知って、人と人とのつながりの大切さに気づきました。『絆』を感じて、また立ちあがって笑える日が来るんじゃないかって思えたんです」
 
ボランティアチーム第一陣は、明日最終日を迎えます。「被災地で困っている人を助けたい」そうした想いでこのボランティアに参加した学生たちは、様々な想いを受け止め、残る一日のボランティアに臨みます。
 
 
◆ バックナンバー
2011.05.01 【東北支援 第14報】ボランティアチーム活動報告(4)
2011.04.30 【東北支援 第13報】ボランティアチーム活動報告(3)
2011.04.29 【東北支援 第12報】ボランティアチームが活動開始(2)
2011.04.28 【東北支援 第11報】ボランティアチーム第一陣が岩手県大船渡市入り
2011.04.19 【東北支援 第10報】岩手県大船渡市に衛生関連物資支援
2011.04.13 【東北支援 第9報】福島県相馬市に衛生関連物資支援
2011.04.10 【東北支援 第8報】調査隊第二陣が岩手県、宮城県入り
2011.04.06 【東北支援 第7報】EU連携(2):宮城県にテント・寝袋を提供
2011.04.04 【東北支援 第6報】学生支部、被災地復興に向け街頭募金を開始
2011.04.01 【東北支援 第5報】支援物資配布予定の福島県いわき市の避難所を訪問
2011.04.01 【東北支援 第4報】先遣隊が福島県いわき市入り
2011.03.31 【東北支援 第3報】エイピーピー・ジャパンより支援金および救援物資
2011.03.30 【東北支援 第2報】欧州連合(EU)と連携、栃木県に毛布1,000枚支援
2011.03.14 【東北支援 第1報】東日本大震災:支援募金受付開始