4月16日(土)、東京都渋谷区にある国立オリンピック記念青少年総合センターで、東日本大震災の被災地でボランティア活動を希望する若者を対象にしたワークショップが開催されました。当日、会場にはボランティア参加を検討している若者やボランティアのコーディネートを検討している方々など300名近い参加者が集い、「今、若者にできること」をキーワードに、情報共有とボランティアの基礎知識や実践方法について研修を受けました。
未曾有の大震災を前に、現地でのボランティア受け入れ態勢がまだまだ整っていない状況や、いまだ続く余震や原発問題などから、「自分たちに今できることは何か?」「現地にとって一番の支援とは何か?」と自問自答している多くの若者がいます。その一方で、そんな若者の気持ちをどう受け止めたらよいのか模索している学校・団体関係者の方々がいます。
今回開催したワークショップでは、「震災から1カ月が経過した現在の支援状況・体制」「震災ボランティア活動とは」「現地入りしている団体の活動状況」、そして「ボランティアとしての心得」について、被災地そして後方支援の現場で活動を行う各方面の方々による実践講義・研修を行いました。
参加者からは「現地へボランティア参加する決心がつきました」「長期にわたる支援が必要だと分かりました。継続的な支援ができるよう考えていきたいです」「『自分にできること』ではなく、『被災者が必要なこと』を考えないといけないことに気付かされました」「後方支援をがんばります」といった若者や、「『ボランティアを必要とする時期は今だけではない』という現地受け入れ側の言葉に救われました。今焦るのではなく、今後のニーズを見据えて、支援体制をしっかり整えたいと思いました」と話す学校・団体関係者など、今後の支援のあり方について、参加者それぞれの直面している問題の整理を行うことができた1日となったようです。
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2011/04/16