3月16日、一般募集チーム"Japan Hope Builders10-2" がタイ/ラヨーン(Rayong)での活動を終了しました。今回、首都バンコクでの反政府デモを受け、活動場所が首都バンコクから急遽変更される中、全国各地から集まった13名(大学生8名、大学院生1名、高校生1名、社会人2名、添乗員1名)が住居建築を行いました!

今回、高校生や大学院生、また社会人も2名が参加するなど、様々なバックグラウンドを持ったメンバーが集まりました。初めて会うメンバー同士ということで、多少の戸惑いも?という心配もありましたが、タイの空港に降り立ったときにはすでに和気藹々。ワーク初日、建築サイトでは床に敷設するワイヤー編みから作業を開始しましたが、その頃にはもうお互いが気軽に教え合う雰囲気が出来ていました。
ワーク2日目、土台作りのための砂利運びやブロック運びを終え、外壁作りに入ると、参加者の表情からは笑みが消え、真剣そのものに。セメントの作り方や使い方に加え、少しずつ形の違うブロックを平行に積上げていく難しさに、ため息も漏れていました。

3日目の午後には地元の孤児院を訪問、様々な理由で幼い頃から施設に預けられた孤児80名の熱烈な歓迎を受けました。参加者たちは、前日に練習したタイ語での自己紹介や、タイでも人気の「ドラえもん」の歌を披露した後、グループに分かれて折り紙(ツル)を一緒に折りました。言葉がほとんど通じない中、身振り手振りでの一時ではありましたが、子どもたちの熱心な視線に"先生たち"も精一杯応えようと頑張っていました。最後には、メンバーが事前に折ってきた千羽鶴をプレゼント。千羽ではありませんが、「今回覚えた方法でみんなで残りのツルを折り、千羽を完成させてほしいです」と、子どもたち自身による夢の実現に願いを託していました。

ワーク4日目には、ラヨーンで日本からの建築ボランティアチームが建てた住居を見学。メンバーは、ホームオーナーさんの生活ぶりなどを見ることで、自分たちが家とそこに住む人々の生活を築いていることを実感していました。そうして思いを新たにしたチームは、建築サイトに戻ってワークを再開。セメント作り、ブロック積みを中心に外壁を仕上げる作業を着々と進め、家の骨格を完成させていきました。最初はおぼつかなかった作業も4日目ともなると手慣れたもの。一方で、連日の作業から参加者の表情には疲れも見えていましたが、仲間を助け合いながら、ともに一つの希望を建てようとする姿が印象的でした。1週間前まではまったく知らなかった者同士が"Japan Hope Builders"として初めて臨んだラヨーンでの住居建築。「House Build」(家作り)を通して、立派な「Team Build」(チーム作り)を行っていました。家の壁には、メンバー全員の名前が今も刻まれています。

最終日は、プラスター作業(セメントや土を練って壁に塗り込む工程)による外壁の最終仕上げを行い、午後から、「House Dedication」(家の贈呈式)、そしてホームオーナー家族とのお別れパーティーを行いました。ホームオーナーのベンジャマス(Benjamas)さんは、「本当にありがとう。みんなが一生懸命建ててくれたその思いを絶対に忘れません」と語っていました。
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★次回募集について: 今夏の一般募集チーム「Japan Hope Builders」(8?9月頃活動予定)の募集は、5月以降の案内を予定しています。詳細は決まり次第、HPにてご案内します。普段は個人で参加するのが難しいハビタットの海外住居建築活動(GV)。あなたの参加をお待ちしています!
★バックナンバー(過去の活動リポート)
≫2010春 Japan Hope Builders 10-1 活動終了!
≫2009夏 Japan Hope Builders 09-2 活動終了!
≫2009夏 Japan Hope Builders 09-1 活動終了!
≫2009春 Japan Hope Builders 09-1 活動終了!
≫2008夏 Japan Hope Builders 08-1 活動終了!
★関連記事...
≫2009春 Japan Hope Builders 参加者募集開始!
≫過去の参加者体験談はコチラ(地球の歩き方ボランティアのページに移動します)