現在ハビタット・ジャパンの学生支部は全国に13団体あり、それぞれ精力的に活動を行なっています。
多くの学生支部は関東・関西圏で活動をしていますが、今回は静岡で活動している「SUAC Habitat for Humanity」(静岡文化芸術大学)をご紹介します。

SUACでは他のCC同様に、街頭募金やフリーマーケットによる募金活動、また学園祭での活動発表等を行なっていますが、特徴的な活動としてクリスマスチャリティーパーティがあります。
「クリスマスにスマイルを」をテーマに、学内の他のサークルの協力を得てチャリティーパーティを開催しています。クイズ大会を通じハビタットの活動を紹介し、オークションの収益金やパーティの会費は海外での建築費の寄付金となっています。毎年好評のパーティは、SUACの恒例イベントとなっているようです。
 
 また、今春SUACはタイのウドンタニでのGV活動に参加しましたが、今回は学内メンバーだけではなく一般参加ボランティアも受け入れ、学生・社会人混合チームを結成しました。普段は学生だけで活動しているメンバー達も、社会人参加者から非常に多くの影響を受けたようです。現地の人も含め、多くの人との出会いがあるのがGVの1つの魅力のようです。
以下SUACチーム学生リーダーからのGV体験記をご覧下さい。

 


"SUBARASHII DAYS"
 "SUBARASHII GROUP!!"この言葉を一体何度聞いただろうか。作業を終えたとき、バスに揺られているとき、お昼ご飯を食べているときなど、現地ウドンタニで合流したトラビスがしきりに言っていた。タイでの9日間は、気づくと国境を越えた濃い友情を育てていた。
 暑い日差しの中、必死にセメントを作り続ける作業は、決して楽ではなかった。私を除くと、ワークサイトでは全員が初めての体験ばかりだ。しかし私たちは一人ひとりが自分のできる作業をみつけ、率先して汗を流した。「体が、合理的に作業が進むように自然と動いている」私はメンバーを見ていてそんな感想をもった。これはまさにスバラシイことだ。私は心の底からこのメンバーを誇りに思った。おそらくトラビスもそう感じたのだろう。
 結果的に、時間を余らせる勢いで、私たちは4日間の作業で床と壁を作り終えることができた。無論、私たちメンバーの力だけではない。タイのハビタットスタッフやドライバーの方々と分かち合うことの出来る感動だ。初日はガランとしていた家の骨組みに、自分たちの作ったセメントや組み立てたブロックが肉付けされて家の姿になったのを見るのは、何とも言えない思いであった。
 私がこのGVに参加して感動したのは、もう一つ、ウドンタニの人々の温かさであった。お店の人はにこやかに手を合わせて挨拶し、会話が弾むとしょっちゅうアドレスや電話番号を聞かれたものだった。子供たちも元気で、名前を教えると「ユウ、ユウ」と名前を呼んでなついてくれた。
 スバラシイ場所に、スバラシイメンバーとハビタットのGVに参加することが出来て、1年間学生代表を務めてきて本当に良かったと思う。途中、一人で責任感や仕事を背負い込んで辛い時期もあったが、そのような過去に今は感謝している。2日目の作業の後、全員でミーティングをしたときに多くのメンバーが流した感動の涙を、私は忘れない。
(SUAC in support of Habitat for Humanity 学生代表  野島 優)