【2007年8月19日=ダッカ】
ハビタット・フォー・ヒューマニティ・バングラデシュではハビタット・フォー・ヒューマニティ・インターナショナルの技術チームとともに被害状況の調査を行い、今後の復旧支援の計画案を作成している。
調査チームはダッカの南西50キロメートルのところにあるドハル群マイナル村内に政府によって設置された避難所を訪れた。避難者ほぼ2000人に対しこの臨時避難地は8エーカーに足らず、井戸3本、仮設便所11ヶ所という状況である。
チームが受けた報告では、洪水に伴う健康問題は近くに医療施設があり、対応が可能であるが、洪水で橋が流されたことにより子どもたちが数週間、学校に行けないことは問題であるとのことである。
HFHアジア太平洋の技術マネジャー、フェルナンド・モラレス・トレスは、「もし避難民がもう少し長くここに留まれることを政府が許可すればハビタットとしても居留者が他所に移動する時には撤去できるような仮設住宅をここに建設することができる」と補足した。
「一つの方法は高床式の家屋を建てること、こうすることで将来の洪水に対抗できる。また土手の周りに築く防護壁も土地の侵食や洪水の水の浸入を食い止められる。集落に至る道路の状況は悪くはない。日干し煉瓦の製造のための原料泥土の供給も可能であり、ハビタット・リソース・センターのブロック製造施設を作ることもできる。」
連日雨が続いている現状からバンフラデシュの主要な三つの河川はいずれも危険水位に達しつつあることが分かっている。西部のパドマ、東北のメグナ、首都から72キロ西のジャムナなどでは、政府洪水予報警報センターによれば水位は何時でも危険水位に達する可能性がある。
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ハビタット・バングラデシュは約1000戸の家屋を新築または改築した実績がある。活動はハビタット・リソース・センターと地方都市の関係支部を通じて行われてきた。ハビタット・バングラデシュは他のNGOと積極的に協力して、活動を行っている。
バングラデシュ洪水被害調査
2007/08/29