200704011523-1.jpg前回の新着情報でもお知らせしました通り、ハビタット・ジャパンでは、3月25日に発生した能登半島地震被災者への支援活動を開始する可能性を想定して、三村職員を派遣し3月31日から情報収集をおこなってきました。三村職員は連携団体とともにボランティア活動をおこないつつ現地の情報を集めています。現地報告の第一弾をお届けします。【写真右】輪島市門前町西道下の被災住宅
【避難所などの状況】
まずどこの避難所も物資はふんだんにあります。ボランティアさんにも提供できるぐらいです。救援物資は体育館に保管されています。人手についても現在のところは足りないという感じはありませんでした。【写真右下】体育館に保管された救援物資
200704011523-2.jpg輪島の災害対策ボランティア現地本部で1,067人、穴水のほうは276人がボランティアとして働いたそうです(31日付北国新聞より)。金沢方面からボランティアシャトル21台で運ばれてきた人が多いようです。彼らが避難所などにも振り分けられていました。
穴水のほうの避難所は3カ所(ボランティア現地本部ともなっている保健センター、市役所の近くの穴水町地域情報センター、シルバーセンター)とも、プライバシーはないものの、スペースは確保できている感じでした。高齢者が多いのですが、オムツ換えが必要な状態の方は別の施設に移されたようです。午前10時すぎに訪問したとき、布団に寝ている状態の方はほとんどおらず、布団はたたんでありました。人もあまりおらず、おそらく家の片付けに行ったりして外出していたようです。避難所はどれも災害対策ボランティア現地本部の近くで、行き来しやすくなっていました。200704011523-3.jpg
一方、門前の避難所は、収容人数も穴水より多く、スペースは確保されていますが、混んでいる印象はぬぐえませんでした。私が訪問したのは門前のボランティア現地本部となっている「門前東小学校」(避難所を併設しているかどうか確認していないため詳細不明)、「輪島市門前会館」、「門前西小学校」です。この東小学校と門前会館はすぐ近くにあり、西小学校も比較的近くにあります。他にも輪島市には多くの避難所がありますが、場所は離れているようです。【写真右】門前避難所
西小学校では医師などもおり、検診をしつつ、健康相談に乗っていました。ここは体育館にボードのようなものを敷き、温水をチューブで流していました。布団も敷きっぱなしで、所在なさげに寝転がっている方が多く見られました。子供たちは外で遊んでいて元気そうでした。穴水・門前とも、自衛隊などが提供している入浴サービスがあり、毎日ではないにしても、入浴などはできているようです。ボランティアが足湯のサービスをしていたりもしました。
【活動概要】
200704011523-4.jpg本日(3月31日)はAJU車いすセンター、その系列の「自立生活支援センター徒山」スタッフの方と穴水町災害対策ボランティア現地本部で待ち合わせをし、現地本部の方の案内で穴水の避難所3カ所に行き、間仕切りの設置を手伝いました。その後、輪島市門前町に移動し、健民体育館に残りの間仕切りセットを届けました。ブルーシート配布所で搬入方法等に関する調整をおこなった後、門前町の災害対策ボランティア現地本部に移動し、門前町の避難所のうち3カ所を訪れました。【写真右】避難所でのプライバシー確保を目的としたダンボール製間仕切り
【第二陣が東京を出発】
200704011523-5.jpgハビタット・ジャパンでは引き続き、2日、株式会社コスモスイニシア(コスモスグループ)様から寄贈していただいた二次災害防止用の大型ブルーシートを現地に搬送するため、塚本事務局長が青山学院大学のボランティア2名とともに車両にて出発しました。【写真右】続々到着する救援物資
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- 【緊急】「能登半島地震」被災者支援を開始