今回は、南アジア豪雨水害の被災者であり、ハビタット・ネパールの支援を受けているAnitaさん一家の様子をレポートします。
彼らは現在、ハビタット・フォー・ヒューマニティ・ネパールによって配布された防水シートで作ったテントの下で避難生活をしています。
Anitaさん。18歳。一家はハビタット・ネパールから配られた防水シートを使っている。
2017年8月12日、洪水がネパール東部のBiratnagar市にあるAnitaさんの家を襲ったとき、一家はやっとの思いで脱出をしました。
Anitaさんの家に洪水が入り込み、1メートル近くまで上昇したとき、Anitaさんと家族5人はパニックになり、必死で逃げ出しました。お寺の屋根に竹のはしごをかけて登ることで洪水から逃れることができました。
Anitaさんの家は、Singya川沿いにあったため、洪水の被害を直撃しました。家族の家財道具はすべて流され、家は破壊されました。洪水の後をただ絶望的に眺めることしかできませんでした。そして一家の収入源である父親の人力車も破壊されました。
それでも、家族全員が一緒で安全であったことには感謝しています。
翌日、水がひいた後、家族は掃除を始め、生活必需品や、食べ物を探しました。けれど鉄板と銅板と陶器以外は何もありませんでした。Anitaさんはこのように言っています。
「翌々日までは支給された食べ物しかありませんでしたが、今はハビタット・フォー・ヒューマニティ・ネパールによって提供された防水シートで作ったテントで一時的に避難生活をしています。」
ハビタット・ネパールは、地方の非政府組織Jeevan Bikash Samajと協力して、被災者の家を清掃し、ウォーターバックパックや防水シートなどの救援物資を配布しました。Anitaさんの住む地域にある約50の被災家族は、一時的な避難所をこの防水シートを使用して作っています。
今後ハビタットでは、南アジア豪雨水害の被災国、ネパール、インド、バングラシュの3ヵ国、あわせて2万世帯に対しての支援を目指します。
支援内容のより詳しい説明はこちらの記事をご覧ください。
長期にわたる災害対応プロジェクトに対し、日本からも支援を届けたいと思っております。
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