10月8日土曜の朝、マグニチュード7.6の地震が、北アジア、アフガニスタン中部からバングラディッシュ西部を襲いました。被害は3カ国に及び、パキスタンの首都であるイスラマバードでは大きなアパートが破壊されました。震源地はヒマラヤの丘陵地帯60マイル(96キロメートル)地点にあるカシミールの州都、ムザファラードでした。数多くのパキスタンの人々がすべてを失い、凍えそうな気温の中、野宿をしていると思われます。また全地域で電力や十分な食料、水が不足しています。
パキスタン政府とムシャラフ大統領の要請をうけて、アメリカ合衆国は5,000万ドルの復興支援を実施しました。また国際協力機構(JICA)は国際緊急援助隊を派遣し、さらに日本政府は地震被害地への自衛隊派遣をおこなっています。
パキスタンにおけるハビタットの状況
ハビタットは現在パキスタンにおいて建築活動は行っていません。しかし実はパキスタンで活動するために政府と覚書を確定する手続きをしていたところであり、ちょうど先週これらの書類が提出されたばかりでした。パキスタン人であるファーラン・モールさんはハビタット・インターナショナルのパキスタン代表で、この手続きを進めつつ、パートナー団体と活動していました。彼はパキスタンのイスラマバード地区出身で、幸運にも彼と家族は無事でした。
ハビタット・インターナショナルの対応
ハビタット・インターナショナルは自らの専門的かつグローバルなネットワークを通して専門的なサポートを提供できる国際NGOを探しているところです。また25万ドルから100万ドル(3,000万円から1億2000万円)をパキスタンの提携団体に提供する予定です。
アジア太平洋での津波支援がまだ終了しておらず、さらにハビタット・パキスタン活動開始のための法的手続きが終わっていないため、残念ながらハビタットとして今回地震に対する住居建築支援は直接には行いません。
しかし今週には昔からのパートナーであるワールドヴィジョン、アドラ、CRS、Caritasなどへ働きかけをおこなうつもりです。
ハビタット・ジャパンは日本の皆様からの暖かい支援をお待ちしております。義援金のお振込みは下記の口座までお願い申し上げます。
(注:お振込みの際「パキスタン地震支援」と一筆お願いいたします)
郵便口座番号:00100-2-278431  
口座名義:(特活)HFHジャパン
銀行口座番号:4180738
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口座名義:特定非営利活動法人ハビタット・フォー・ヒュマニティ・ジャパン
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