こんにちは!今日からハビタット・ジャパンで学生インターンを始めた村田です。ハビタット・ジャパンの学生支部として活動するキャンパスチャプターの一つ、関西大学MusterPeace代表の坂本さんに、「若者が海外ボランティアに参加する意義」について、経験を交えて考えをまとめていただきましたのでご紹介いたします。坂本さんはMusterPeaceで代表を務めながら、この春、25人のメンバーを率いて海外建築ボランティア「Global Villageプログラム(GV)」に参加。フィリピンのバタンガスで住居建築活動に取り組みました。若者、特に大学生だからこそ経験できる活動を通して得たものは何か、そのヒントを与えてくれています。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
私はこれまでに3回GVプログラムに参加し、海外でボランティア経験を積んできました。GVの内容は毎回異なるもので、いつも面白さを感じています。そこで若者、とりわけ学生がボランティアに参加する意義が何なのか、自身のGV,そしてキャンパスチャプターでの活動経験を交えてお話ししたいと思います。
私は小学生から高校まで野球一筋の生活を送っていました。大学に入り下宿を始め、新しい環境を迎える中で「どうせなら新しいこと、今しかできないことをやってみたい」、そんな思いを抱きました。そして、友人の紹介がきっかけで、ボランティアサークルに入ることを決心しました。そこで出会ったのがMusterPeaceのメンバーです。MusterPeaceのメンバーに加わってから迎えた大学1年生の夏休み、初めてGVに参加することができました。「毎日が楽しい」、そう思った気持ちが今でも一番記憶に残っています。また、2週間という限られた時間の中で、私たちのチームが携わった2軒の家建築が完成に近づいていく様を身近に見ることができ、充実感で一杯になりました。その後、昨年、今年の春と続き、GVに参加しました。そこで、ただ“楽しい”だけでなく、自分たち学生が支援の担い手として海外で活動する意味、そして自分だからこそできることは何なのかをじっくり考えるようになりました。私が出した答えは、学生の強みはひとりひとりが型にはまっていないことだと思いました。
大学生になりたての頃は、将来のビジョンがはっきりしていない人が多いと思います。だからこそ、4年という限られた時間を使い、いろいろなことに挑
戦することで、将来自信をもって生きていけるようになると思います。その経験のひとつがボランティアであり、GV、キャンパスチャプターの活動はその経験を提供してくれているのではないのでしょうか。GVは、現地に赴き、価値観の異なる方と出会い、建てる、というボランティア活動を通じて、現地の家族の生活の一部に携わることができる。時間に余裕のある学生だからこそできるボランティア活動、そして支援だと私は考えています。
また、GVに参加したいと思う若者の興味や関心はひとりひとり異なります。異なる価値観を持つ同世代と出会えるのは、日本全国から集まる学生団体を持つハビタット・ジャパンのキャンパスチャプターだからではないでしょうか。
GVへの参加、そしてキャンパスチャプターとしてのこれまでの活動を通して、ひとつの物事を真剣に考え、周りの仲間だけでなく、大学の垣根を越えてさまざまな若者の価値観をいかしたいと思うようになれたのは、キャンパスチャプターのネットワークを生かし、同世代の話をたくさん聞いてきたからだと思います。小中高と違い、選択肢の多い大学生活。だからこそ、たくさんの情報を得て、後先考えずに、今しかできないことを取り組んでいってほしいです。