この夏、日本からハビタットの海外建築ボランティアプログラム「グローバル・ビレッジ(GV)」に参加するキャンパスチャプターの学生たちに対して、GVスポンサーシップ制度が実現しました。
GVは、ハビタットのグローバルネットワークを活かし、世界各国で住居建築を行う国にボランティアチームが赴き、約7〜10日間、現地で建築活動に参加する国際ボランティアプログラムです。日本にハビタットのオフィスが開設された背景にも、このGVプログラムが深く関わっています。
1990年代後半、日本の大学生たちがアジア太平洋地域のGVに参加したことをきっかけに、キャンパスチャプターが次々と設立され、ハビタット・ジャパンの誕生へとつながりました。以来、GVに参加した学生たちがその経験を広め、学生間で国際ボランティアのムーブメントが自然と広がっていきました。コロナ禍前のGV最盛期には、年間約1,400名の学生がアジア各国で住居建築に参加し、日本はアメリカに次ぐ世界最大規模のGV派遣国として、各国の住まい支援を支えてきました。
しかし、コロナ禍による約3年間の活動休止や円安の影響により、GV再開後は多くの学生が金銭的な理由で参加を断念せざるを得ない状況が続いています。そんな中、同志社大学ハビタットの元代表であり、現在は株式会社日興建材商行の代表取締役を務める伊藤篤史さんが、「一人でも多くの学生にGVを経験してほしい!」という熱い想いから、GV参加者の経済的負担を軽減する補助金を寄付してくださいました。議論を重ねた結果、補助金は参加者全員に公平に支給されることが決定し、2025年夏にGVに参加するすべての学生がスポンサーによる支援を受けられることになりました。さらに、学生のGV参加をより一層後押しするために、伊藤さんはGVアンバサダーとして、GVスポンサーの意義を積極的に伝え、広めてくださっています。
伊藤さんにとってGVは、学生時代そのもの。長期休暇のたびにGVに参加し、異なる国や文化、家族との出会いを通じて、価値観や視野を広げ、チームで活動する経験が現在のご自身の礎となったと語ります。GVは、住まいを必要とする家族を支えるだけでなく、参加する若者たちにとっても、異文化理解・協働・自己成長の機会に満ちた貴重な体験です。若者のGV参加を支援することは、次世代のユースリーダーを育てることにもつながります。
学生時代の伊藤さん
日本の学生チームが支援したレムさん親子(Before)
日本の学生チームが支援したレムさん親子(After)
ハビタット・ジャパンでは、今後も学生たちのGV参加を後押しするため、GVスポンサーを募集しています。若者の挑戦を支え、より良い社会づくりに貢献するこの取り組みに、ぜひご参加ください。
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