ハビタットが目指す「誰もがきちんとした場所で暮らせる世界」の実現には、息の長い支援が欠かせません。ハビタットは、大学キャンパスを拠点に自主運営する学生団体を学生支部(キャンパスチャプター)として持ち、そこに所属する学生と協働しながら、さまざまな研修やボランティアの機会をキャンパスチャプターに提供することで、グローバルな住まいの問題に関心を持つ若者の育成にも取り組んでいます。 2月、キャンパスチャプターの世代交代にあわせ、東京、京都、福岡の3拠点において、新たにキャンパスチャプターの代表となった学生リーダーを招き、対面での代表者研修を実施しました。

2月9日()には、東日本のキャンパスチャプターで活動する31人が東京の会場に、続く2月15日()には関西・広島より14名が京都の会場に、さらに、2月25日()には九州地区で活動する6名が福岡の会場に集結しました。それぞれの会場では、初めて顔を合わせるメンバーもいるため、お互いの自己紹介から始まり、ハビタットの歴史やハビタット・ジャパンが取り組む地域・世界の住まいの課題、さらには海外建築ボランティア「グローバルビレッジ(GV)」を通じた支援プログラムについての学びを深める時間となりました。午後には、それぞれのキャンパスチャプターが事前に立案した年間計画を共有し合い、団体ごとの一年間の目標を明確にする時間を持ちました。

本研修に参加した学生リーダーからは、本研修を通じて次のような感想が寄せられました。

  • 本研修を通じて、ハビタットは、持続可能な開発目標(SDGs)の達成に向けて、社会にとって欠かせない活動をしていると感じました(広島市立大学2年 村尾さん)
  • ハビタットに直接的に関わる人だけでなく、寄付をしてくださる方々の想いも含めて、今、誰かの助けを必要としている人々がいる事実に向き合って、行動する人が社会に存在していることは、支援を必要とする人の立場からしても心強いのではないかと考えました。ハビタットの活動により、生活が豊かになる人がいると感じました(関西学院大学2年 三木さん)
  • 誰かがやらなければならない、しかし個人の力ではどうにもできない問題を、ハビタットという団体として多くの人たちと力を合わせて取り組めることは、社会にとってとても有益であると考えました(広島修道大学2年 升川さん)
  • まもなく新年度となり、新しいメンバーを迎えるので、ハビタットの活動について詳しく説明する場を設けたいと思いました(東京外国語大学1年 宮城さん)
  • 私自身、ハビタットを通じて得た経験や感じたことを、所属するキャンパスチャプターでの活動だけで終わらせず、社会人になってからも関わり続けたいと思いました(青山学院大学2年 永長さん)
  • GVだけでなく、Project HomeWorksや施設修繕プログラムなど、様々な「住」に関する活動を知り、ハビタットの規模の大きさを実感し、自分がその学生支部に所属していることに誇りと責任を感じました(福岡工業大学1年 岩永さん)

3拠点で行った本研修は、キャンパスチャプターの代表者が大学の垣根を越えて繋がり合い、それぞれの団体に更なる学び、そして多くの刺激を与える機会になりました。ハビタットは、引き続きキャンパスチャプターの学生リーダーと手を取りあい、若者がグローバルな住まいの課題を身近な問題として捉え、未来を担う若者として行動が起こせるよう取り組んで参ります。若きリーダーの育成に努めるユースプログラムへのご支援はこちらよりお願いいたします。