ハビタットの学生支部として、東北大学を拠点に活動するキャンパスチャプターと、広島市立大学、広島修道大学、そして広島安田女子大学を拠点に活動するキャンパスチャプターが、昨年に引き続きラグジュアリーブランド「カルティエ ジャパン」からご支援をいただき、宮城県の女川町と広島県の宮島で、カルティエ ジャパンの社員ボランティアを交えて、コミュニティ支援活動を行いました。
5月15日、学生たちは、カルティエ ジャパンの皆さんと共に、東日本大震災の被災地である女川町を訪問しました。『女川の復興 震災から13年』をテーマに、震災を経験された方から復興に向けた歩みついてお話をいただきました。その後、グループに分かれてディスカッションが行われ、活発な意見交換が行われ、多くの質問が寄せられました。午後は、ハビタットが震災後に修繕を支援したコミュニティスペース「ゆめハウス」が育てる唐辛子の苗を植えるボランティア活動を行いました。
唐辛子は成長が早く高齢者の方でも収穫がしやすいため、震災後の地域再建と雇用を創出する取り組みの一環として、ゆめハウスでは毎年栽培を行っています。この唐辛子は、今では東京の大手のデパートにも販路を開拓しており、地域の復興に一翼を担っています。5月に植えた唐辛子は8月頃から収穫が始まるため、参加したボランティアからは、「収穫作業もボランティアで行いたいですね」といった感想が聞かれました。
そして、6月15日には、広島県の宮島で、海洋ゴミについて考える取り組みが行われました。強い日差しが降り注ぐ宮島の海岸線を、学生とカルティエ ジャパンのスタッフ総勢59名が汗だくになりながら歩き、海洋ゴミを回収する清掃活動を行いました。広島はカキの養殖が盛んな地域であることから、カキの養殖に使われるプラスチックゴミが多く海岸に流れ着き、1時間ほどの活動で多くの海洋ゴミを回収することができました。
午後には、学生が事前に回収して洗浄し、細かく砕いた海洋プラスチックを使ったワークショップが行われました。“平和で美しい広島を守ろう”という学生たちの思いが込められた3枚のメッセージボードに海洋プラスチックを貼り付け、モザイクで出来たサインボードが完成しました。プラスチックゴミは非常に硬いため、それを細かく砕くのは大変な作業でしたが、完成したサインボードは海洋プラスチックからできていると思えないような、カラフルで素敵な出来栄えとなりました。
学生たちからは、一日を通してカルティエ ジャパンの方と交流することができ、学びが多い一日になったといった感謝の声が多く聞かれました。
カルティエ ジャパンの皆さまには、昨年に引き続き、本年も仙台と広島でのキャンパスチャプターの取り組みをご支援いただき、また学生と共にボランティアとして活動にご参加くださりありがとうございました。