支援方法
ハビタットの取り組み~危機的な住居問題~
土地
課題
土地所有権をもてない事で、その土地からの立ち退きの危険に晒されるなど、貧しく、不安定な状況にある。
土地の権利に対する理解を促し、土地所有権の確保をお手伝いする。
政府に対して、公平な土地所有法の施行を促す。
スラム街のようなインフォーマルな土地に暮らす人々の住環境の改善を目指し、そのコミュニティや政府に働きかけ、立ち退きの脅威から住民を保護する。
衛生環境
課題
7億6800万人もの人が清潔な水を得ることができず、25億人が充分な衛生環境のもとで暮らせていない。
コミュニティに井戸を作り、ポンプと浄水システムを整えることで、安全な水源へアクセスできる環境を整える
トイレを作り、コミュニティ全体に対して保健衛生の指導をすることで、家族が健康に暮らすための衛生環境を整える。
下水管の清掃や共同トイレなど、既存の設備を補修することで、コミュニティの衛生環境を整える。
ファイナンス
課題
世界の成人人口の半分が、銀行口座を所有していない。そのため、土地を所有し、家を建てる資金の調達方法が極めて制限されている。平均的に、途上国の3パーセント程度の人しか住宅ローンを組むことができないといわれている。
住宅の修繕や補修、または商店の立ち上げに生かせる小口融資などのマイクロファイナンスを家族につなげる。
お金に対する知識や考え方など家計管理に関する教育を行うことで、貯蓄への意欲を高める。
家の建築
課題
家族が安全に暮らすことができるきちんとした家への需要は非常に高いが、途上国では、経済的事情によりその費用を多くの家族が負担できていない。高い地価と建築資材は、安価な資材を用いて建てられた家が耐久性に欠けていることを意味し、これらの家は、自然災害からの脅威に常に晒されている。
地域で生産される持続可能で安価な建築資材の使用を働きかける。
技術的なサポートを提供し、安全な建築方法を指導する。
今ある家を、より頑丈で安全な家へと修繕する。
新しい家が自然災害に耐えられるように建てられているか確認する。
家を建てることで、コミュニティの発展を目指す。
コミュニティのメンバーが、コミュニティ内の住環境の改善を目指して積極的に取り組んでいるかを常に確認する。
コミュニティの発展を目指したさまざまな研修を実施し、必要な財源をコミュニティに結び付ける。
家だけでなく、幼稚園や学童、図書館といったコミュニティの発展に必要な施設の建築をサポートする。
信頼と連帯感を深めるために、コミュニティの様々な組織と協働する。
出典: http://www.realvaluehousing.com.au/housingvaluechain.html