5月28日、ハビタットの学生支部として活動する東海大学札幌キャンパスのキャンパスチャプター「Cise Habitat」は、高級宝飾品ブランド「カルティエ」にご協力いただき、札幌市真駒内にある南区民センターで地域の子どもたちを対象とした「春の子ども祭り」を開催しました。
Cise Habitatをはじめ、ハビタットの活動に賛同する全国の学生団体(キャンパスチャプター)は、住まいを建てる海外建築ボランティア「グローバル・ビレッジ」への参加をはじめ、それぞれの大学キャンパスを拠点に、住みよい地域づくりの一環として、地域でのボランティア活動に取り組んでいます。しかし、長期化したコロナ禍により団体内での交流の機会が減った影響から、先輩から後輩たちへと伝えられてきた組織作りやプロジェクト実施のノウハウが伝承されず、組織力が薄れつつありました。そこで、同社よりハビタットの若者育成にご支援をいただき、地方都市の札幌と宮城、広島の3拠点で活動するキャンパスチャプターがそれぞれの地域で独自のボランティア活動を企画し、実施するプロジェクトを後押しいただきました。
その一つ、札幌で開催した「春の子ども祭り」は、Cise Habitatが定期的にボランティアとして訪問するこども食堂に通う子ども達をはじめ、南区の子どもたちを招いて開催しました。企画の立案から実現まで、ハビタットのスタッフが学生たちを見守り、必要に応じて助言を与えながら、学生たちが主体的に準備を進めてきました。企画が出来上がると、学生たちはイベントの周知に向けてチラシを作成したほか、お魚釣りや紙芝居、的当てゲームなどを手作りで用意しました。その際には、子ども達が楽しめるようにカラフルな色付けを意識し、耐久性が保てるようにするなど、工夫を凝らしていました。また、カルティエが普及に取り組む芸術文化活動から発想を得た学生たちは、指輪と指輪ケース作りブースを設置することにしました。そのほかにも、イベントのテーマに沿って、ペットボトルの蓋を回収し、模造紙に千代紙を貼り付けた蓋を張り付けて満開の桜の木を咲かせるワークショップなど、たくさんのコンテンツを準備しました。 イベント当日は、学生13名に加え、カルティエから9名の関係者にボランティアとしてご参加いただき、イベントの運営をお手伝いいただきました。開場前から数組の親子が来場くださり、開催後ほどなくして会場は子ども達で一杯となりました。その様子を見たカルティエの方は「たくさんの子どもたちが来てくれたのは、学生のみなさんが事前に近隣の小学校や子ども食堂で広くイベントの開催を周知してくれたおかげですね」と学生たちの頑張りに大変感動されているようでした。
そのほか、同社のボランティアの皆さまには、G7サミットの開催にあわて広島市が立ち上げた「ごみゼロ・クリーンキャンペーン」に広島のキャンパスチャプター学生と共に参加いただいたほか、宮城では、東日本大震災を機にハビタットが修繕支援したコミュニティスペース「ゆめハウス」でボランティア活動にご参加いただきました。 カルティエの皆さま、ハビタットが掲げるミッション「手を取りあい、家、コミュニティ、希望を築く」を実践するためのキャンパスチャプターの取り組みをご支援いただき、学生と共にボランティアとして活動にご参加くださりありがとうございました。