「訓盲院で暮らす子どもたちの多くは、幼いころに院に来て、長い年月ここで生活します。だからこそ障がいがある子どもたちも安全に、また少しでも快適に過ごさせてあげたいと思っています」そう話すのは横浜市にある障害児入所施設「横浜訓盲院」の施設長伊藤さんです。
ハビタット・インターナショナルは、米国に本社を持つグローバルな家庭用化成品メーカージョンソン株式会社と新たなパートナーシップを締結しました。アジア太平洋地域では日本を含め全7ヵ国で、ハビタットの活動を通じた支援活動がジョンソン株式会社によるご支援のもと行われます。日本では、同社が長年支援する障害児入所施設「横浜訓盲院」で修繕支援を実施します。
修繕支援はハビタット・ジャパンが国内で取り組む支援の一つです。災害発生後の被災地では、復興に欠かせないコミュニティ機能の基盤となる公民館などの修繕支援をはじめ、平時ではさまざまな事情を抱えた人々が一時的でも住まいとして暮らすホームレスシェルターや児童養護施設といった施設の修繕支援にも取り組んでいます。
本修繕支援にあたる横浜訓盲院の歴史は長く、明治時代に開設され、長年目の不自由な子どもたちが生活に必要なことを暮らしながら学ぶ施設でした。しかし、今では、さまざまな障がいを抱える未就学児から専門学生までが暮らす施設となり、現在約40名の児童が暮らしています。しかし、その建物は半世紀以上前に建てられた施設であり、丁寧に管理がされているものの、老朽化が目立つ上に、子どもたちがおもちゃをぶつける等して破損した扉や壁などが手を付けられずに残されたままとなっています。
ハビタットは、ジョンソン株式会社のご支援と社員ボランティアの協力を得て、全居住棟の居室内をはじめ廊下などの電気を蛍光灯から安全面と省エネを配慮したカバー付きのLEDに取り替えます。また、特に傷みが目立つ居室内の畳や壁は修繕を行い、ジョンソン株式会社と協働で、施設のすべての子どもたちがより安心して過ごせる住まいを整え、健全で豊かな未来を築く基盤作りを目指します。
ジョンソン株式会社は、イノベーション、高品質の製品、卓越した職場環境、および環境や地元のコミュニティに対する長期間の取り組みに全力を尽くしているファミリーカンパニーです。米国に拠点を置くジョンソン株式会社は、家庭用洗剤製品や、保存容器・バッグ、消臭・芳香剤、殺虫・忌避剤、靴のお手入れ用品のほか、業務用製品を取り扱う世界有数の大手メーカーです。有名なブランドには、米国市場ではグレード®、キィウィ®、OFF!®、プレッジ®、レイド®, スクランビングバブル®、シャット®、WINDEX ®、ジップロック®等、米国以外の市場では、オータン®、ベイゴン®、BRISE®、カビキラー®、KLEAR®、ミスターマッスル®、RIDSECT®等があります。135年の歴史を持つ当社は、売上高が100億ドルにのぼり、世界中に約13,000人の従業員を抱え、世界のほぼすべての国で製品を販売しています。