人気モデルとして活躍する鎌田安里紗さん。様々な雑誌やメディアに登場する傍ら、慶応大学総合政策学部で学んでいます。国際協力に興味をもつ鎌田さんは、フェアトレード企画やスタディーツアー参加などの活動を精力的に続けてきました。「ファンの方達から『途上国の支援に興味があるけれど、どこからはじめていいか分からない』という相談を受けることが多く、ファンの皆さんを海外にお連れしたいといつしか思うようになりました。」と話す鎌田さん。念願の企画を、ハビタット・ジャパンと共に形にすることとなりました。
「日本では、当たり前であるがゆえに、家の大切さはあまり意識されることがありません。今回は、日本の若い皆さんと一緒に"家を建てる"という活動をすることで、家の大切さや、見落としてしまいがちな日常の小さな喜びを改めて見つめなおすことが出来るのでは、と考えています。」と、今回の活動への思いを語ってくれました。鎌田安里紗さんとファンの方々が参加されるのは、カンボジアはバッタンバンでの海外建築ボランティア(GV:Global Village program)。多くの申込者の中から選ばれたのは、高校生から社会人まで様々なバックグラウンドの16名です。
GV開始まで2ヶ月あまりの1月25日に、ハビタット・ジャパンとHISが合同で、鎌田さんと参加者のために交流会を開催しました。カンボジアで一週間共に活動する仲間と初顔合わせをする皆さんは、緊張の面持ち。交流会の第一部では、HIS担当者からのツアーに関する説明や、安全のための注意などに聞き入っていました。ハビタット・ジャパンからは、家の大切さ、そして海外で家を建築することの意義を共有しました。特別ゲストとして招待されたのは、今春カンボジアでGVに参加した青山学院大学の学生達。「GVに参加してはじめて、自分の人生が好きになることが出来ました。」「たった一週間で一生の仲間が出来る経験は、GVしかないと思います。」などの思いを共有してくれました。
交流会の第二部では、参加者の皆さんと鎌田さんの交流を深めるため、ゲームを行いました。皆さんがプレイしたのは、家をテーマにしたすごろく。一マスごとに「家が雨漏りしたため、家具が損なわれてしまった」「火事で家を失ってしまった」「家の補修後、快適な睡眠のおかげで、仕事に集中できるようになった」など実際に世界中で多くの家族が経験することが書いてあります。他の参加者と打ち解けながら、普段あまり考えることのない家の大切さに思いをよせました。
交流会の最後には、「不安よりも、期待の方が大きくなりました。一生懸命頑張ってきます。」「この旅で、私も一生の友達を作りたいです。」など、決意に溢れ
た感想が聞かれました。