ハビタットと日産自動車株式会社(本社:神奈川県横浜市)の関係は、2005年にアメリカ合衆国南東部を襲ったハリケーンカトリーナの被災地支援のために、北米日産会社がハビタットに協力したことを契機に始まりました。それ以来、日産は、ハビタットのグローバル・パートナーとして、世界各国の住居建築活動のために累計で約800万ドル(約6.4億円)の寄付金と車両の提供に加え、世界各地で社員ボランティアの建築活動への参加による支援を継続しています。
2011年以降は、日本でもハビタット・ジャパンが行う東北復興支援事業への資金提供と社員ボランティア派遣を行ってきました。そしてこの夏、160名あまりの応募者の中から選ばれた約20名の社員ボランティアが、2回にわたって宮城県美里町で実施中のホームリペア支援活動に参加しました。
震災の被害に関する関心と復興支援の多くが、主に津波で被災した人々や仮設住宅で暮らす方々に向けられてきたことにより、支援から取り残されてきた内陸部のコミュニティがあります。宮城県美里町もその一つ。そこに暮らす人々が大変な思いをされていることを知ったハビタット・ジャパンは、津波は到達しなかったものの、地震により被害を受けた住居の修繕を行うホームリペア支援活動を開始しました。
ボランティアによる作業の多くは、地震の揺れによってひび割れた壁や建具の補修です。プロでなくともできる作業をボランティアによって行うことで、修繕コストを抑えるだけでなく、一緒に活動し、時間を共有する人と人が繋がります。ボランティアにとっては自らの経験を通して被災地の現状を知る機会となり、ホームオーナーにとっては生活再建を後押しする力になっています。
日産自動車は、この活動を紹介するビデオ「Filling in the Cracks(隙間を埋める)」を作成し、社員ボランティアの活躍を自社のブログ「日産とハビタット・フォー・ヒューマニティ、東北被災地で従業員ボランティア実施」で紹介しています。
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