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美里町荻埣(おぎぞね)地区にある後藤フミ子さん(77)のお宅は、東日本大震災の際に発生した相次ぐ大きな揺れで、窓ガラスが割れ、室内の壁や外壁が割れたり剥がれるなど、大きな損傷を受けました。建物の被害は半壊の認定で、行政から応急修理の補助を受け窓ガラスを修理。99歳のお姑さんと一緒に、自宅での生活を再開しました。

フミ子さん宅の主な収入は、自身で切り盛りする田んぼのお米の売上と年金です。まだ家のローンが半分も残っている状況で、応急修理の後は他の箇所の修理になかなか手が付けられず、壁が落ちてしまい一部断熱材が見えたままの茶の間での生活が続きました。「冬が特に寒くて、寝てられなかった。それに、次に地震があったら壁が落ちてきて、おばあちゃんが怪我をするのではないかと毎日心配で心配で」と振り返ります。

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そんな時、フミ子さんはハビタットが美里町で行っている支援のことを、自宅に投函されたチラシで知りました。

「チラシを見て、迷わず電話しました。支援が少ない私たちが必要だったのは正にこれだったんです。

ハビタットはフミ子さんのお宅の修繕を支援。特に損傷が激しく、使用頻度も高いリビングの内壁の修理を行いました。廊下のクロス貼りや、外壁のヒビに関しては、CCのボランティアが現場スタッフの指導の下、修繕を行いました。

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「(ボランティアの学生たちは)孫と同じくらいの歳だから、本当にめんこくて、めんこくて、にぎやかで楽しかった。みんな真剣に一生懸命丁寧に修理してくれました。とてもいい思い出になりました。」とフミ子さんは綺麗に直ったクロスを指でなぞりながら振り返ります。「お陰様で本当に安心して暮らせるようになりました。是非また遊びに来てほしい。いっばいご飯を作って食べさせたいの。」

誰もが安心して暮らせる世界、ハビタットが目指す世界の先には、「住む」を超えた人と人の繋がりがありました。ハビタットは被災された方々の生活に寄り添う活動を目指しています。

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