バット博士記念ホームは、都内にある児童養護施設で、ハビタット・ジャパンがバンクオブアメリカ・メリルリンチのご協力のもと、2016年に修繕支援活動を実施して本年で4年目となります。親の離婚や病気、また虐待や不適切な養育を受けているなどさまざまな事情により、家族と暮らすことのできない、約2歳から18歳の子どもたちが生活しているバット博士記念ホーム。そこは、子どもたちにとっては『家』であり、ハビタットはこうした『家』となる施設での支援も実施しています。
10月5日、バンクオブアメリカ・メリルリンチよりボランティア14人が参加し、ホーム内ダイニングルームのペンキ塗りと裏庭の芝生植え活動を行いました。1957年に設立された建物は、今も職員の方によって清潔にまた安全に保たれていますが、老朽化に伴い少しずつ修繕する必要がありました。今年は子どもたちが一緒に食事をとるダイニングルームの前面をペンキで塗りなおしました。このダイニングルームは食事をするだけではなく、オルガンで音楽を歌ったり、小さな子供たちが一緒に遊んだりと、子どもたちの生活に欠かせない場所です。今年で2年目、あるいは3年目の参加ですというボランティアの方もいらっしゃり、慣れた手つきで、ペンキ塗りを行いました。
また別のチームは、子どもたちが遊ぶ裏庭に新しい芝生に張り替える作業に参加しました。ボランティアが作業していると「何しているの?僕もやっていい?」と集まってきた子どもたち。ボランティアの皆さんは、「一緒に芝生にお水をあげてくれる?」と子どもたちに優しく声をかけながら、一緒に活動していました。
お昼ご飯はホームに暮らす子どもたちみんなでバーベキュー大会。料理の準備もボランティアにお手伝いただきました。日本だけではなく、アメリカ、イギリス、インド、イラン、オーストラリア、タイ出身の多国籍なボランティアチームの皆さんとの楽しい食事に、英語で話しかける子どもたちも。「どこの国から来ましたか?どんなスポーツが好きですか?」と親しく話しかける子どもたちに、ボランティアの皆さんも思わず顔がほころびました。
さまざまな事情から家族と過ごすことができない子どもたち。その子どもたちが少しでも安全に安心して生活できるよう、彼らの住まいの環境を改善する支援をすることこそ、ハビタットの大切な活動の一つです。この活動にご支援続けてくださっているバンクオブアメリカ・メリルリンチの皆様に感謝申し上げます。