活動当日。集合場所でハビタットスタッフと合流。ワゴン車には資材と工具が詰まれています。ボランティアはすぐ活動ができる服装で集合。活動場所へ向けいざ出発!
この日は東松島市野蒜(のびる)地区で支援活動。多賀城オフィスからは45分ほどの道のりです。日本三景のひとつに数えられる松島の風光明媚な海岸を横目に車は進みます。所々に震災の爪痕が残る場所も。野蒜地区に近づくにつれ、半壊した住宅が目立つように。9時頃、最初の現場に到着。
まずは震災を乗り越えて営業再開した食堂で行われているウッドデッキづくりに参加。技術指導者と共に、すでに完成した屋根の下にデッキを設置するための下地作りに着手します。以前使用していたコンクリートの基礎を、ハンマーなどを使って打ち砕きます。地元住民に愛される食堂が元気になることで、地域の復興の後押しをできれば。そんな思いを込めて、作業が続きます。
その後、ボランティアは二手に分かれ、2チーム目は食堂からほど近い農地の清掃活動へ。また農地として利用することができるよう、農具やふるいを使って土の中に潜り込んでしまったガレキを丁寧に拾い出します。休憩を挟みながら、作業は続きます。
12時。お腹も空いたところでランチタイム。この日の昼食は、支援活動を行っている食堂にて。地元のわかめを使ったわかめラーメンなどのメニューから、それぞれ好きなものを注文します。体を休めながら、東北支援について、またこの日の活動について、スタッフを交えて会話も弾みます。昼食休憩を終え、午前の活動の疲れも取れたところで午後の活動へ。雲行きが怪しくなってきたため、午後は室内で作業を行える亀岡公民館の修繕支援に予定変更。公民館も同じ地区にあるため、食堂から数分のドライブで公民館に到着。
数か月をかけて行われる公民館修繕支援の一端を担うため、この日は室内の清掃や、天井の修繕、トイレの扉の設置などを実施。技術アドバイザーの指導の下、工具を使ってビスを打つなど本格的な修繕作業にも参加。汗をかいて体を動かす、ハビタットならではの建築支援。被災した公民館が少しずつ立て直されていく様子が感動的。ビスを打つ手にも力がこもります。
この日の作業は16時に終了。生憎の雨模様の中、使用した資材や工具をまとめワゴン車に積み込みます。1日の活動を終えて訪れる心地よい疲れと共に、活動を振り返りながら解散場所へ。
今回は初めてハビタット・ジャパンの活動に参加する人ばかり。また、皆さんそれぞれ一人での参加でしたが、支援活動という共通の目的を持った者同士、初対面であることなどまったく気にならない息の合ったチームワークで、活動は和気藹々と順調に進みました。
ボランティア活動の1日(宮城県)
2012/07/31