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2010年1月12日の大地震から10日。ハイチは、もともと国民の55%が1日1ドルという生活を余儀なくされていた最貧国であり、今回の地震はそこに追い討ちをかけた形になりました。まさに複合的人道危機の状況に直面しています。現在、人々は、水や食料もほとんどなく、ビニールシートをかぶせただけのテントを寄せ合いながら過ごさざるを得ない深刻な状況が続いています。
 
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ハビタットは、これまで行ってきた緊急支援の経験に基づき、以下3点の支援活動に焦点を当てていく予定です。
 
瓦礫除去・再利用可能な建築資材の回収
今後の住居再建・修繕に向け、他のNGOと協同して瓦礫の撤去および再利用可能な資材の回収を行っています。これはCash for workプログラムとして設計されており、撤去・回収作業を被災者が行うことで、被災者が日々の生活資金を得るための雇用提供にもつながっています。また、被災者が体を動かし、経済的にも極度に困窮しないことで自暴自棄や抑うつ状態に陥ることを防ぐという副次的な効果もあります。
 
住居修繕キットの配布
昨年夏から秋にかけて発生したフィリピン台風水害やインドネシア・スマトラ島沖大地震被災者支援と同様、住居修繕に必要な道具セットを提供し、被災者による住居修繕や簡易建築の建築を促します。今回、ハビタットがハイチで過去3年間、大工や石工を育てるための職業訓練を手がけてきたことが役立ち、キットを手にした被災者家族の修繕作業をサポートできる体制が整っています。
 
簡易住居の建築
被災者が最低限の住居環境を整え、生活再建に向けて歩を進めていくため、簡易住居の建築を行っています。この住居に使われる資材は、今後建築する新しい住居にも応用可能です。また、スフィア基準(広さや強度、衛生面等、人道の観点から推奨される国際住居基準)を満たすと同時に、ハイチが置かれている地理的条件に鑑み、ハリケーンや地震災害にも強い構造を備えています。実際、ハビタットはポルトープランス周辺において約200軒の住居を建築してきましたが、そのほとんどが倒壊することなく人々の命を守り抜きました(全壊2軒/一部損壊2軒)。
 
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■ハイチ・バルシ村(Bercy village)のハビタット建築住居
 
ハビタット・ジャパンでは、この大地震被災者支援として、義援金の募集を行っています。寄せられた義援金は、公正、適正に被災者支援のための活動に用いられます。皆さんのご協力をお待ちしております。
 
◆ バックナンバー
2010.01.14 「ハイチ大地震」被災者支援を開始