義援金受付終了
2006年5月27日、インドネシア・ジャワ島中部を襲った地震により、5,000人から6,000人もの命が失われ、12万軒以上の家屋が倒壊しました。

被害が深刻となった原因は、多くの住居がレンガを泥でつないだだけという耐震性を軽視した工法に基づいて建てられていたことにありました。そこで、ハビタットでは、現地専門家の知見や多くのボランティアの協力を得て、リソースセンターを設立し、耐震技術を教授する普及活動を行うほか、2007年7月までの1年間で1,000軒のシェルターを建築する計画に着手しました。
このシェルターは、レンガと強化コンクリートのフレームをセメントで接合させた丈夫な基礎を備えるとともに、建物上部は可能な限り軽量に構築するという耐震性に配慮した住居です。被災状況が落ち着いたと判断される段階では、その資材・建材をすべて再利用して新しい住居を建築することも可能なシンプルかつ柔軟なデザインを採用しています。シェルター1軒には約32万円、合計で3.2億円(概算)を要することから、ハビタット・ジャパンでも、この地震被災に対して、義援金の募集を行いました。

2007年7月、計画を超える1,000軒以上のシェルターを建築し、シェルター事業を終了しました。現地では、引き続き被災者の生活とコミュニティ再建への支援が行われています。