ハビタットの (日本での沿革はこちら

人生は与えられたものであり、また自らが責任を果たしていくものでもある。
だから
こそ、私の使命は助けを必要とする人々の支えになることなのです

ミラード・フラーは、1976年に妻のリンダ・フラーと共にハビタット・フォー・ヒューマニティ・インターナショナルを設立し、2005年まで団体の役員を務めました。(2009年2月、ミラード・フラー死去)

設立までの歩み

人生の転換期

アメリカ合衆国アラバマ州で生まれたミラード・フラーは、29歳の頃には、ビジネスで大きな成功を収めた実業家となっていました。しかしながら、健康面や結婚生活に不安を覚えるようになり、それを機に、全財産を投じてその後の人生を慈善活動に捧げることを決意したのです。

家を建てる支援の始まり

キリスト教徒の教えを実践するコミュニティの一つ、ジョージア州アメリカス近郊にあるコイノニアファームでは、誰もが平等に働き、生活をすることを目指した生活が実践されていました。その活動に共感したフラー夫妻はコイノニアに移り住み、そこで、コイノニアの創設者であるクラレンス・ジョーダン氏と共に「Partner Housing」という住居支援に取り組み始めました。ボランティアの協力を得ながら、適切な住まいが必要な方へ、安価でもきちんとした家を建てることを基本に、「Fund for Humanity」と名付けられた活動資金は、募金で集められた寄付金に加え、その家に暮らす家族(ホームオーナー)が返済する無理子のローンで成り立ち、ホームオーナーが返済した資金は更なる住宅の建築に充てられる仕組みが導入されました。

ハビタット・フォー・ヒューマニティ設立へ

1973年、フラー夫妻はコイノニアで実践した住居支援活動をアフリカのザイール(現コンゴ共和国)で実践しました。そこで、ボランティアやホームオーナーの参加のもと住居建築を実現した夫妻は、世界規模での住居支援活動を視野にアメリカへ帰国し、1976年、ハビタット・フォー・ヒューマニティ・インターナショナルを設立したのです。

沿革

1942 全ての人々が平等に扱われ、全ての資源は人々が共有し、分かち合うことを実践するためのコミュニティ「コイノニアファーム」がジョージア州に誕生する。コイノニアの人々は、その土地で育てた農作物を売ることで、生計を立てる。
1956 人種差別問題が深刻化するアメリカ社会の中で、人々の平等を実践するコイノニアの商品に対する不買運動が起きる。この運動は1960年代半ばまで続く。
1968
ビジネスで成功を収めたミラード・フラー氏は、人生の転換期を向かえ、その後の人生を慈善活動に捧げることを決意する。クリスチャンコミュニティであるジョージア州アメリカス近郊のコイノニアに移住したフラー夫妻は、コイノニアファームの設立者であるジョーダン氏と共に、無利子・無担保で家を建てる住宅支援を展開し始める。回転資金(Fund for Humanity : ファンドフォーヒューマニティ)の概念が生まれた。
1969 ファンド・フォー・ヒューマニティを活用して、第一棟目となる住宅が完成する。
1973 フラー夫妻はコイノニアを出て、アフリカのザイール(現コンゴ共和国)で住宅支援の実践に取り組む。
1976 アフリカから戻ったフラー夫妻は、ジョージア州アメリカスにハビタット・フォー・ヒューマニティを設立する。
1979 南米グアテマラに南米初となる支援を開始する。
1983 インドでの住居支援を開始する。
1984 ジミー・カーター元米大統領がハビタットのパートナーになる。以来、ジミー・カーター元米大統領による「カーダー・ワーク・プロジェクト」が開催される。
1986 カナダでの住居支援を開始する。
1990 米国テキサス州アビリエに米国で500目のアフィリエート(支部)が発足する。
1991 カナダに初のHabitat ReStoreが誕生。Habitat ReStoreは、企業や団体から寄付された質の高い中古品や過剰に生産された建築資材を通常価格の数分の一で販売するアウトレットショップ。ReStoresの売り上げはその地域の住宅建築支援に充てられる。
1992 クリントン元米大統領とアル・ゴア元米副大統領がアトランタで行われた建築支援に参加する。
1996 50ヵ国目として、ハビタットによる住宅建築支援がルーマニアで行われる。
1999 過去最大のジミー・カーター・ワークプロジェクトがフィリピンで開催され、32ヵ国から14,000人ものボランティアが参加、293世帯の住宅が建てられた。
2004 ハビタット・フォー・ヒューマニティ・インターナショナルと国際連合人間居住計画は発展途上国における都市部の貧困問題や災害に関して取り組むことで提携する。
2006 2004年スマトラ島沖地震発生から2年間で、被災地であるインド、インドネシア、スリランカ、タイで約10,000世帯への支援に取り組む。
2005 ジョナサン・レックフォードがハビタット・フォー・ヒューマニティ・インターナショナルのCEOに任命される。
2010 27回目の開催となる「カーター・ワーク・プロジェクト」が世界ハビタットデーに開催され、1,000名を越えるボランティアが米国ワシントンD.C.に集まり、86世帯が暮らす住宅の修繕・改修が行われた。
2013 2013年11月6日、800,000軒目の住宅の完成を祝う。この年、初めて単年度で100,000世帯の支援を実現する。