10億もの人々がスラムなどの不適切な居住環境下で暮らしている世界

カンボジアに暮らすテングさん(写真の家族）は、多くの親がそう望むように、子どもたちには十分な教育を受けさせ、将来安定した仕事について自立した生活を送ってほしいと望んでいます。けれども、経済的な事情により、子どもを学校に通わせる時間や学費を捻出することが厳しい現実があります。生活の基盤である家が脆弱なため、子どもたちは勉強する場所すら持てない上、モンスーンの時期には家が浸水したり、風で家が壊れるのではないかと、安心して眠ることができない状態にいます。

ハビタットの取り組み

ハビタットは安心・安全に暮らせる住まいが健全な未来を築く基盤になる、そう信じて、家の建築や修繕に加え、トイレや井戸の設置、きちんとした住まいを持った後も生計を立てていくためのサポートなど、世界70ヵ国以上でそれぞれの国や地域に住む家族が抱える住まいの問題に取り組んでいます。

日本での取り組み

日本では、少子化、高齢者の独居世帯化が進み、身近な場所に住まいの貧困が潜んでいます。その中でも、特に高齢であることや障がいをお持ちなどの理由により、今ある住まいの居住環境の改善の支援を必要とされている方がいます。居住環境が悪化すると、衛生環境は保たれませんし、精神面にも悪い影響を与えます。更に居室内に物があふれると転倒や火災の発生などのリスクが高まる上、災害発生時には被害の拡大につながります。ハビタットは、地域の行政や保健サービスと連携し、ご自身では問題を解決することが難しい方のお宅を訪問し、清掃や修繕を通じて、住環境の改善を目指しています。

アジア太平洋地域を中心に、建築支援に必要な資金とボランティアを募ることで、各国の事業をサポートしています。昨年度の海外建築ボランティア派遣人数は年間1,400名を越え、こうした取り組みを通じて約220世帯を支援しました。テングさん親子の暮らすカンボジアでは、お寄せいただく50万円で家を1軒改修できることに加え、3世帯にトイレを支援することができます。

住まいの支援には多くの方々からの協力が欠かせません。
安心・安全に暮らせる生活基盤を築くことは、その家族だけでなく、次の世代へと受けづがれるインパクトです
今あなたにできる冬募金に参加することで、ハビタットの支援に参加ください

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