プロジェクトホームワークス
日本国内にも、生活の基盤である住まいの問題を抱えている人たちがいます。
過去最多となった生活保護を受給している163万以上(2016年11月現在)の世帯のうち、半数以上が65歳以上の高齢者で、そのうち90%以上がひとりで暮らす人たちです。高齢者以外にも、ひとり親家庭、障がい者、低所得の若者などの中には、生活に困窮するリスクを抱えている人が少なくありません。
生活に困窮すると、家賃が払えなくなったり、生活環境が悪化したり、中には住まいを失ってしまう人もいます。そして、そうした問題を相談できる相手がいなくて困っている人たちがいます。 ハビタット・ジャパンは、住まいの確保、住居環境の改善、生活面のサポートを通じて、日本における住まいと貧困の問題に取り組んでいます。
日本が抱える貧困と住居の問題
非正規雇用やワーキングプアの問題がメディアで取り上げられるようになってから久しいですが、仕事の問題は住まいの問題でもあります。
仕事を失うと、家賃の支払いが滞って住まいを出なければならなかったり、解雇により会社の寮に住めなくなってしまうなんてこともあります。
そんな時、次の住まいを見つけることは容易なことではありません。家族や友人宅に身を寄せられれば良いですが、中にはインターネットカフェなどで仮住まいをしたり、路上生活の状態に陥ってしまう人もいます。
定まった住所がなくなってしまうと、履歴書に住所が書けず、次の仕事を見つけることも困難になります。逆に、健全な住まいが確保できれば、求職活動がしやすくなるだけでなく、安心感を持てることで生活は安定しやすくなります。
また、最低限の収入があるにもかかわらず、きちんとした住まいを見つけるのが困難という人たちもいます。今住んでいるアパートが取り壊しになるため次のアパートを探しているというような人の中には、高齢であることやひとり親であることを理由に、賃貸物件への入居を断られてしまう人が少なくないのです。
日本にはこうした「ハウジングプア」の問題があるのです。
住み続けられるか不安
- 会社の寮に入っているため仕事がなくなったら出ないとならない
- 収入が安定しないため家賃の支払いが困難。追い出される不安がある
- 高齢やひとり親であることが理由で、入居を断られやすい
仮住まいを転々とし、
安定した住まいがない
- 友人宅に身を寄せている
- 一時シェルターで保護されている
- インターネットカフェや24時間営業のレストランで夜を明かしている
住まいを失ってしまった
- 路上や公園で野宿している
ハビタットの取り組み
路上生活やネットカフェでの生活を抜け出そうとしている人たち、何らかの事情でアパート探しに苦労している人たちに対し、情報提供を通じて健全な住まいへのアクセスを改善し、パートナー団体や行政と協力し、賃貸物件への入居までの道のりをサポートします。
生活の困窮により住まいの環境が不健全な場合には、簡易な修繕、清掃、
家具の耐震化を通じて、生活環境の改善と安全性の向上を図ります。
支援後も、安否確認や、生活環境の改善、生活面での援助、イベントの開催などを通じ、
地域コミュニティとのつながりや交流をサポートをしていきます。
プロジェクトホームワークスの支援には、ボランティアのご協力が欠かせません。
ボランティアの参加は、地域に新しい交流を生み出したり、支援の輪が広がるきっかけになっています。
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