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活動報告・お知らせ
【広島 第10報】現地からの報告(6)
昨年8月20日に発生した広島市の土砂災害で被災した方々のために、地元の支援団体・広島たすけ隊と協力してハビタット・ジャパンは復興支援活動を行っています。安佐南区では、ボランティアの方々を中心に被災家屋の修繕前作業(壁や床を剥がす作業)や清掃・消毒に取り組んでいます。
Eさんは、80代女性で一人暮らし。被害は大きくなかったものの、高齢者の一人暮らしでは被災後の片付けもままならない状況を知り、床下の点検と庭の復旧作業を行ないました。床下点検の結果、大量というわけではありませんでしたが、土砂と泥水の流入が見受けられたため、土砂の撤去と共に、消毒・石灰の散布を行いました。あわせて、庭の土砂撤去や草刈などを行い、以前通りの形を取り戻すことができました。Eさんは、「一人暮らしで心細くて、なかなか片付けもできなかったのですが、若い人たちが頑張ってくれたお陰でキレイになりました。これからも頑張ってほしいです」と、支援に感謝をしてくださいました。
これは東北でも同様でしたが、自前でなんとかリフォーム等をできる方々がいる反面、経済的、物理的な理由から、いつまで経っても元の状態に戻れない方々がいます。それは特に高齢者に顕著な傾向で、優先的に支援が必要である人々であると言えます。
「広島Groo've」は、安田女子大学や広島工業大学のメンバーで組織するハビタット・ジャパン学生支部です。昨年10月に街頭募金を行い、計971人の方々から26万円を超える寄付を集めました。現在その代表を務める松本望さん(安田女子大学3年)が話してくれました。「街頭募金では、小さな子どもさんからご年配の方々まで、多くの方々からご寄付をいただきました。『自分には募金しか出来ませんが、よろしくお願いします』などと声をかけていただき、私たちも頑張ることができました。被災地では、少しずつ復旧が進んでいますが、いまだ避難生活を余儀なくされている方が大勢いらっしゃいます。現地では、土砂や瓦礫の撤去など人の手が必要な作業もあり、微力ながら私たちも活動を続けています。」
「しかし、被災した地域から一歩出れば、そこにあるのは以前と何も変わらない都会の日常です。報道で取り上げられることも少なくなっており、既に風化が始まっているようにも思えます。私たちもまた、学生による長期的な関与の難しさを感じていますが、ハビタットや広島たすけ隊さんの活動などに参加し、少しでも復興のお手伝いをしたいと考えています。もうすぐゴールデンウィークも始まりますから、改めてメンバーにボランティア参加を呼びかけてみようと思います。」
この支援活動を続けるためにはボランティアの力がまだまだ必要です。関心のある方は、ハビタット・ジャパンの現地パートナーである「広島たすけ隊」に直接お問い合わせください。
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広島たすけ隊ホームページ
http://hiroshimatasuketai55.jimdo.com/
ボランティア募集ページ
http://hiroshimatasuketai55.jimdo.com/ボランティア募集について/
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