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日本ヒルティのプロに建築現場の安全を学ぶセミナー開催

ハビタット・ジャパンは、毎年800人以上の学生ボランティアを海外建築ボランティア活動(GV: Global Village)に送り出します。今年も多くの学生が参加する予定の春のGVのための準備がすでに始まっています。日本全国に33あるハビタットの学生支部に所属する学生たちが、GVリーダーの資格を得るため、去る11月に集まりチームリーダートレーニングに参加しました。

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このトレーニングは毎年2回、6月と11月に行っていますが、今回はじめて、ハビタットのパートナーである日本ヒルティ株式会社の技術者の皆さんに、建築現場での安全の確保についてセミナーを行っていただきました。

技術本部長の植村さんから、日本ヒルティ、またご自身が、どのように社会貢献に取り組んできたかをご紹介いただいたあと、エンジニアお二人から、日本における建築現場ではどの場所にどんな危険があるかを丁寧に、そして時にはユーモアたっぷりにご説明いただきました。中でも多くの参加者の興味を引いたのが「KY活動」です。危険予知活動の頭文字をとって「KY活動」と呼んでいます。事故や災害を防止するために、作業前にどのような危険が潜んでいるか、どうしたらその危険を回避できるかを全員で確認しあうプロセスを指すそうです。

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セミナーでは、小グループに分かれてKY活動のケーススタディを行いました。穴を掘る作業や塗装作業など、実際にGlobal Villageプログラムの建築現場でも想定されるケースを取り上げたケーススタディでは、学生たちは、はじめての作業にとまどいながらも、「こういう危険は本当にあり得るよね」などと話し合いながら、真剣に取り組んでいました。KY活動では安全目標を立て、それを全員で確認するために「指差呼称」を行います。例えば、天井の塗装作業で考えられる危険として「転倒」を想定し、ケガ防止のためにヘルメットを必ずかぶることを目標にしたとします。作業前に全員で「ヘルメットよし!」と指差しながら声に出して確認することで、きちんと目標を達成し、安全を確保していくのがこの指差呼称の目的です。ケーススタディの終わりには、各グループから「ヘルメットよし!」「長袖着用よし!」と元気な掛け声が飛び交いました。セミナーでは他にも、実際にヘルメットや安全帯(高所作業の際の落下を防ぐベルト)をつけてみたりと、本格的な建築作業のための装備を体験することもできました。

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高い安全基準を誇る日本。その最先端で活動するプロの方々に学んだ学生達は、途上国にあるハビタットの建築現場でも率先して現場の安全に気を配ることを心に決めました。海外での建築活動で実際に生かせる知識とスキルを身につけ、春のGVに向けて気持ちを引き締めた未来のGVリーダー達でした。

ハビタットを支える企業の力が、ボランティアを支える。またひとまわり支援の輪が大きくなったと感じられるチームリーダートレーニングになりました。

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